青の階

2005年06月15日(水) 欲しいのは、やわらかなてのひら

わたしの髪は硬くて量の多いくせ毛で、
今までずっとその髪を呪いながら暮らしてきた。
小学生の頃、クラスには
美人で笑顔がかわいいサラサラ髪の女の子がいて
その子はたいそう男の子にもてていて
男の子と喋ることすらできなかったわたしは
ひどくそれがうらやましかった。
べつにもてたいわけじゃないけど
誰だって他人からかわいいと思われたいものだ。
中学に入っても高校に入っても髪を触られるのが大嫌いで
美人な雑誌のモデルが憎かった。
尻尾みたいに束ねたみっともない髪をぐっと力任せに引っ張られるんじゃなくて
やさしくそっと触られたいと、ひっそり願っていた。

それが今ではお世辞でもきれいな髪だね、触り心地がいいねと
頭を撫でてくれる人までいる。
ストレートパーマと恐ろしい量のコンディショナーのお陰だとわかってるけど、
とてもヘンな感じだ。

誰かの手が頭に触るたび、昔痛んだ胸のところがぎゅっとなる。


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