青の階

2005年04月19日(火) 皮膚の裏

京都で開かれている「人体の不思議」展に行ってきた。
予想通りすごい人で、
標本が入れられているケースがやたら薄くて押すとめこめこしていたので
人が沢山寄りかかったら壊れそうだなあ、と
少し心配になったりした。

色を抜かれた肌も脳もスライスされた体もとてもきれいで
これが昔生きていた人間だったのかと思うと、とても奇妙な感じだった。
好き勝手にくだらないことを言う我々に
じろじろ興味本位で見られるのは不本意かもしれないが、
死後も体が半永久的にああやって形を保って残っているというのは
ちょっとうらやましい気がする。
ただ、やっぱりいくつかの標本は生理的に「きもちわるい」と思ってしまった。
煙草で真っ黒くなった肺、脳腫瘍のできた脳、
あと、眼。
眼はこわい。


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si-la [MAIL] [PHOTO DIARY]