その絵を見たとき、 ひどく不快で、それでいて胸を揺さぶられるような強い力を感じた。 何を描かれているのかはっきりとはわからないし 画面の使い方もなんだか変な感じだ。 それでもその絵が魔力を放っているかのように惹きつけられた。 ぐるりと展示室を一周してまたその絵の前に戻って 作者の名前を確認してようやく納得した。 絵の作者は有名なフランシス・ベーコン、 わたしが最も好きな画家の一人だ。 絵の題名を先に見てしまうと、 なんとなくそれだけで満足してしまうような、 頭を使わないで安易に答えを求めてしまうような気がして いつもなるべく絵の題名や作者名は後で見るようにしている。 名前が違っても薔薇は薔薇、 ほんとうにその通りだ。 人ごみの中で恋する相手をちゃんと見つけることが出来るように 沢山の絵に囲まれていても恋してる作家の絵がわかった。 世の中には魔力を持った絵がちゃんとあるようだ。
週末は愛知をうろうろして過ごした。 狙いをつけていたお店が閉まっていたので、 名物?ひつまぶしが食べれなくて、涙が滲んでたわたしを 食事がうまく食べれなかった頃の高校時代のわたしに見せてやりたい。
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