| 2004年10月01日(金) |
窓硝子、赤い光を撒き散らし |
19日は台風のおかげで停電になって色々と不便しました。 2時間程度で復旧したのですが うちのマンションはオール電化なので お湯どころか水も何も使えなくて閉口。 短い停電が数回続いた後に ばちっと嫌な音をたててテレビが消えて静寂がきました。 停電はどうやらマンションの前の川からこちらの町で起こっていたようで 川を挟んで向かい合う建物や、 遠くの駅、それに隣接するショップの明かりは いつもと変わらず明るかったため カーテンを開けると、案外部屋は明るく。 この街の夜空は毎日真っ赤に染まるので 赤い光に照らされた部屋は不気味で、少し寂しい色になるのでした。
予兆の停電は数分もすればすぐに回復した。 二度目からは部屋が暗くなると同時にベランダに出た。 待っていると背後で部屋の電気が点き、 テレビの音がよみがえり、 眼下の家々にひとつ、ふたつとあちらこちらで明りが灯りだすのだ。 それはやさしい眺めだった。
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