哀愁

ずっと開いていなかった彼との共有のメールアカウントがある
それを久々に開いてみた

迷惑メールが一通だけ届いてた
見てみると、彼と以前に行ったレストランからの新作パスタの紹介メール
どれも、とても美味しそう

彼とのそのレストランでの思い出が蘇る
「また、来ようね♪」って約束したけれど
でも、たぶん、もう行く事はないだろうな・・・

記憶が思い出に変わる時って
どうしてこんなに色鮮やかに美しく思えるのだろう
本当は曇っていたかもしれない空も
雲ひとつないほど晴れていたように感じるし
雨に濡れたウィンドーもどこかキラめいて
流れ落ちる雫さえ、愛おしく感じる

そして、私は再び行く事のないレストランからのメールを
別のフォルダに保存した






2005年06月29日(水)

たれゆくままに・・・。 / たれぱんだ

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