経る時・・・

もくじかこみらい

日が経ちました。「経る時・・・。」を書き始めて 日目です。


2002年06月21日(金) 年齢が若いせいか・・・

取引先で、子供扱いされるときがある。もちろん、「いい意味で」有るけれども。

確かに、いくら、代表取締役だと言っても、相手は、自分の父親と同年齢くらいか、
お祖父さんくらいの人が多い(^^;
会長さんクラスだと、85歳くらいはザラ。

自ずと、話している最中も、お菓子を勧められたり、お昼に呼ばれたり。

接待などもしなければいけないのだけれど、逆におごられてしまうときが多い(^^;)

材料の手配や、商取引の事、銀行関係の金銭面でも、いろいろ、配慮していただくときが多い。今日も、取引先から電話で、「今日は無理して納品に来なくてもいいよ。月曜日においで。お茶菓子、用意して待ってるから(^^)」と、わざわざ会長から。

30歳で、病気交代となったが、たとえ、父が健在でも、35歳で、交代する予定
でいたので、状況は変わらないのだが。

でも、他社を見ていると、心配になるときがある。二つのケースがある。
1つは、父親が頑張りすぎて、子供が、育っていないとき。
もう一つは、婿さんの経営者の時。

両方とも、寂しいのか、任せきれないのか、経営権や、決定権を渡さないから
いつまで経っても、信用も、実績も、自信も付かない。

確かに、父親の傘の下にいるのは気楽で、責任をとらなくてもいいから楽だ。
経営者というのは、会社の意志決定と、従業員の生活を守る義務が有る。
責任は重い・・・。

まだ、取引先で、世代交代を行ったのは、殆ど無いのだ。
この状態で、社長が急逝し、倒産した会社をたくさん見てきた。

早めに渡して、世間の荒波に揉まれないといきなり渡されたときに破綻する。

形は、父の他界だったが、父が亡くなって4年。経営を引き継いで、7年目。
曲がりなりにも会社が存続しているのは、病気がわかったときに、父が私に
経営を任せた事もあるのだろう。

1500万円位する工作機械を導入するときも、相談しにいったら、
「おまえに任せてあるはずだ。」と、契約書に目を通そうともしなかった。

でも、父は、「私はこの世を去りますが、うちのせがれをよろしくお願いします」と取引先に頼んでいたのを私は知っている。出来ることではない。今でも、父は目標であるし、誇りに思う。

経営者としては、いつまでも、父が目標である・・・。




黒猫 |MAIL掲示板[黒猫の住処]