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* 恋前夜 *


 
  菫
(すみれ)  山査子(さんざし) 芥子の花(けしのはな)

   
こぼれる想いを華に変え

  まだ見ぬあなたに届けましょう


  茜
(あかね) 撫子(なでしこ) 水縹(みずはなだ)

   
駈ける気持ちは万華鏡

  くるくる巡る恋心


  竜田
(たつた) 紅葉賀(もみじが) 夕時雨(ゆうしぐれ)

   
仄かに薫る夜半の月

  あなたを誘う白い花


  桜 卯の花 花薄
(はなすすき)

   
どれだけ彩(いろ)を重ねたら

  あなたに逢える時が来る?


  びいどろ ぎやまん 瑠璃
(るり)に玻璃(はり)

   
あふれる想いを星に変え


  珊瑚
(さんご) 藍玉(あいだま) 柘榴石(ざくろいし)

   
冬 天の川に流しましょう


  春はあけぼの 夏は夜 

  秋は夕暮れ  恋いしいあなた    

 by sakura


 
 
 大正浪漫風に言葉遊びで

 恋する前の乙女心を詠んでみました。

 プレビューを読んだ麻子に言葉の意味を聞かれたので

 少し解説しますね。


 菫・山査子・芥子は、花の名前

 (これが、スミレ・ひまわり・フリージアだと松田聖子になります:古!)

 茜・撫子・水縹は、日本古来の色の名前

 竜田・紅葉賀・夕時雨は、"香"の名。昔ゆかしいの日本の香り。

 桜・卯の花・花薄は、艶やかに襲ねていた衣の色合わせ。
 
 桜は春、卯の花は夏。花薄は秋の襲ねです。

 びいどろ・ぎやまん・瑠璃・玻璃は、その昔、硝子をこう呼びました。

 珊瑚・藍玉(アクアマリン)・柘榴石(ガーネット)、宝石です。


 日本の言葉って美しいですね^^


 ついでに、8月7日の日記に書いた詩の意味も聞かれたので

 こう答えました。

 『覆水盆にかえらず』と『臭いものには蓋をしろ』を

 言葉を置き換えて表現すると、ああなるのよ(笑)

2003年08月13日(水)
 


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