あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2010年12月06日(月) 下書き




ひとは たやすく このこころに灯をともす





生きるに必要なものは計算し
ほしいものはすべて手にして
祈るべきものはみんな捨てて
息もできぬほど速く はしって


いまここに
満たされた器ひとつ
泥水の
ひかりのない海のいろ
きよいものをそそいでなお
ただあふれて
ひそかな水面


手を伸ばせば空に届く
否定しようのない比喩
信じ笑い願いあきらめず
ただ望んだ奇跡
求め焦がれ待ちわびたもの
ねじれけがれ落ちぶれた偶像


夢見に
足音
額に落ちる唇


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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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