あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2009年06月27日(土) 無謀偽装







そうやって
たくさんの祈りを
亡きものにして
嘘か本当かもわからないような
この眩暈だけにすがりついて
いつか
飛び降りた嵐の中のことを
脳髄に咲く百合の香のように覚えていて


夜と明け方の間
深い深い闇の向こう
希望と絶望を埋め尽くすのはあのひとの言葉で
白から意識を染めていくのは
今私に科された罪の存在感
もう
洗い流したはずの
望まぬ夢の
残り香から
芽吹き育ち花を開く
破廉恥な百合の粉の赤にこの手を汚して



ただあのひとのことばかり
ただあのひとのことばかり



遠く近く求めては遠ざけて
きつく強く
抱きしめては突き放し
その日 最後に見た夢を
昨日のことと
すり替えて









↑もう二度と夢なんか見ない

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そんな無謀さがどこかに落ちていればいい






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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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