ガス屋

布団の中で夢見心地でまどろんでいると
玄関のインターホンが鳴った。

眠かった私は応対するのが面倒だったので
そのまま居留守。

相手は僕の心を見透かしてるのか居留守を見破ってるのか
何度もインターホンを連打する。
それでも私は起きない。

しばらくすると、根負けしたのか
ついに謎の訪問者は諦めて帰って行った。

しばらくして、目覚めた僕は身支度を整えて出勤する。

車を運転し、会社までの道を運転していると
なにやら赤い車が私の後ろをピタリとマークしてくる。
まさにサイドバイサイド、テールトゥーノーズ。

意味も分からず必死で逃亡するのだけど
それでも追跡車は諦めない。

ついには赤信号で捕まってしまい、追跡車から追跡者が降りてくる。
そして、私の車に近づくと
開口一番

「ガス代」

どうやら、朝のインターホン連打もこのガス屋さんだたようだ。
延滞しているガス代を必死で取り立てに来たようだ。

朝から訪問。家の近くで待ち伏せ。車での追跡。

最近のガス屋はここまでするのか。
日本経済の奈落を見た気がする。
2003年06月07日(土)

Iremun2 / Ota.P

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