マイナス

霜柱がバキバキと形成されるほどに寒い朝。
私が住んでいる地方の朝の気温は氷点下4.5℃。
信じられない寒さ。

こんな日は家で暖かいココアでも飲みながら、
ワイドショーをはしごし、
日がなコタツの中で過ごしたいものだが、
そうもいかない社会人の悲しさよ。

というわけで渋々と出勤の準備をし、
極寒の大地へと旅立ちました。

出勤途中の車の中、
何気なくカーラジオを聞いておりますと、
ラジオの向こうのアナウンサーがこう言います

「今日の○○地方は最低気温は氷点下マイナス4.5℃。寒いですねー」

これを聞いて漠然とした違和感がぬぐえなかった。

「氷点下」−気温が0℃以下
「マイナス」−気温が0℃以下

同じ意味合いの言葉が二つ連続して現れている。
つまりは「氷点下マイナス4.5℃」は「マイナスマイナス4.5℃」
ということになる。

「--4.5℃」マイナスが打ち消しあって「4.5℃」

なんだ、けっこう温暖じゃないか。

いつもの交差点を、左にハンドルを切りながら訳の分からないツッコミをラジオに向かって呟いていた。

中学のときの数学で、マイナスの概念を教えてもらった時、

「○○君はマイナス格好いいよね」

などというトンチめいたセリフが大流行したが、
ちょっとそれを思い出してしまった。

それにしても今日はマイナスマイナス寒いね。
2003年01月10日(金)

Iremun2 / Ota.P

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