タバコ

部屋でテレビを見ながらタバコを吸う。
灰皿にタバコを放置し、しばし作業をする。

そして、またタバコに火をつける。
見ると灰皿には火のついた二本のタバコが。

さっきまでタバコを吸っていたのを忘れて
また新たなタバコに火をつけた自分の愚かさよ。

絹のような白い筋を上げて燃え盛る二本のタバコたち。
それを見てふと思った。

タバコが二本。
鼻の穴が二つ。

なんだか無性に、鼻からタバコを吸ってみたくなった。
湧き上がる衝動を抑えられない自分がいた。

そっと二本のタバコを手にし、
鼻の中に注意深く押し込める。
両の鼻から伸びる二本のタバコ。
オーダーメイドかと思うほどにジャストフィット。
そして一気に吸い込む。




死ぬかと思った。
2002年12月23日(月)

Iremun2 / Ota.P

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