語彙

仕事で取引先なんかに手紙を書いていると
自分の語彙の貧困さを呪う。

自分はどうしてこんなにも言葉を知らないんだろう、
使える言葉がなんて少ないんだろう。

知ってはいるけど、意味を正確に知らない言葉も沢山ある。
友人相手に軽やかに手紙を書くときなんかは気にならないが、
取引先ともなれば話は別。

間違った使い方をしてないか。失礼になってないか。
真剣に職場備え付けの国語辞典に目を通し、手紙を書く。
一文書いては国語辞典。
また一文書いては国語辞典。
全然仕事にならない。書くのが遅すぎる。

そんな折、パラパラとその国語辞典をめくっていると、

ちぶさ「乳房」−哺乳類雌の胸・腹の左右に膨らむ器官

の部分に見事に蛍光ペンでラインが。

職場の誰かが、こんないかがわしい言葉に蛍光ペンをっっ!!
定規であてたかのような正確に真っ直ぐなラインをっっ!!
今時、小学生でもやらないような行為をっっ!!

いったい誰がと気になって、別の意味で仕事にならなかった。
2002年12月21日(土)

Iremun2 / Ota.P

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