2003年10月16日(木) |
ユニバーサルデザインとバリアフリー |
オフィスフェアという、事務用品の新作発表展示会に行ってきた。 文具好きにはたまらない。全ブースヨダレが出そうな感じ(笑)
ペン、ファイル、修正シール・・・ やまほどのサンプルをもらって、うきゃうきゃと帰ってきた。
数十社が出展していて、各社エコロジー対応商品を山ほど展示していた。 リサイクルはもちろん、ダイオキシン対策、有毒な薬剤を無毒なものに切替えたりと お役所への体面での開発であっても、うれしくなる。 うん、そうだね、単純にうれしくなった。
すごいなぁと感心したのは、コクヨ。 ユニバーサルデザイン商品をたくさん開発しているのだ。
ユニバーサルデザインというのは、どんな人にとっても使いやすいもののことという。(めちゃ簡単な説明やなあ)
たとえば、ハサミって普通右利きの人が使いやすいようにできてるの。 右利きの人は、別に何も考えずに普通に使っているはずでも、 左利きの人にとっては、ちょっと使いにくいのね。 私も左利きなのよ。もう30年近く生きていると右利き社会にすっかり慣れたんですが、 この社会全体が、いわゆる社会が認めた「普通」の人にとって暮らしよいものに出来てるんだわ。
たとえば、歩道の段差ひとつとってみてもですね、大変なのよ。 普通に歩いていても気づかないけれど ケガをして松葉杖をついたり車椅子に乗ったり、ベビーカーを押してみると、 ほんの小さな段差が、どれほどの障害になっているかということにはじめて気づくのね。
そういう障害をなくそうと、バリアフリーが提唱されてずいぶん経つけれど、 まだまだバリアフリーにもなっていない。
ユニバーサルデザインはよくバリアフリーと混同されがちだけど、 バリアフリーとユニバーサルデザインは考え方の根本が違う。
身障者や老人にとってのバリア(障害)をなくすための配慮がバリアフリーであるのに対して、ユニバーサルデザインは障害の有無にかかわらず、すべての人が心地よく簡単につかえる、心地よく生活が出来る環境を作ろうという考え方から生まれたもの。
コクヨは、ハサミ、カッター、ノート、ファイルからはじまってさまざまなユニバーサル文具を創りだしている。 片手で開け閉めできるファイルなんかは、感動的だった。
身障者と健常者が幸せに快適に暮らせる バリアフリーの町というのはもちろん理想なんだけれど それから一歩進んで、人とその他に生命が互いに快適に暮らせるような そんなユニバーサル社会がほしいよ。
今は、人が一方的に地球を侵食しているからさ。
そして、人もそんな社会にこころを侵食されてるっしょ。 おっかしいよね(笑) 人間って。
社会まるごとのユニバーサルデザイン化を進めていきたい。
私にできるのは、あなたがハッピーに暮らすための 気楽に生きるこころのを持ち方を提案するくらいですけれどね。
こころが穏やかだったら、すべての人にも地球にもやさしくなれる。
やさしさも ユニバーサルデザインだよね。
|