こころの大地に種をまこう 春名尚子の言霊日記

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2002年05月13日(月) パンクと行き倒れ。 ため息の日々。

  私の家は、私鉄と地下鉄の駅から結構遠い距離にあって、その二つの駅の真ん中にある。

  前回の東京出張の際、行きは地下鉄、帰りは私鉄で帰ってきた。

  翌日、自転車に乗って買い物に行こうとすると、ない。

  地下鉄の駅に自転車を置いてきたのをすっかり忘れていた。

  で、あわてて取りにいったら、前輪がパンクしていた。4日間置いたからしかたないかあ。


  自転車屋まで20分ほど自転車を押して歩いていった。

  数日前、私が行き倒れしそうになった交差点のマ○ダ付近の自転車屋だ。

  「すいませーーん。パンクしたんですけど。」と入っていくと、

  奥から、丸い身体の気の良さそうなおっちゃんが、満面の笑顔で出てきた。

  右手の親指と人差し指で「オッケー!」マークを作り、笑いながら。



  私が愛車を手渡したとき、おっちゃんが言った。




  「なんで、パンクしたか解る?。」


  「駅にずっと置いてたから、やられちゃったみたいです。」

   と言おうカナ?と思ったけど、まあ一応「いえ、わかりません。」と答えた。


   

   









    ・・・・・・・・・。

       ・・・・・・・・・・・・ うっっ。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐさっ。

      (やっぱ、あのマ○ダのショールームの前で、行き倒れようか。)←ココロの声



    「。。。。。。。。。。はあ。。。。」


    といいながらも、愛想のいい(フリ)の私。「そっかなー。」なんて笑っちゃった。


    おっさんは、そんな自分の言ったことはもう過去の話し!にしちゃって、

    「20分くらいかかるからね。となりのパチンコ屋にいっておいで!。修理代くらいは、でるで!。」


    ・・・・・・。

   「あ、ううん。私パチンコしないんで。ここで待ってます。」

   「そーか。そーか。彼氏を待つんじゃなくて、修理を待つかぁ。」

   「はぁ・・・。」
 
   「ほな、おっちゃんのかっこええ顔でもみとって!。」


    ・・・・・・。



    まあ、グサっとは刺さりながら(刺さっとるんかい?。図星かい?。)

    ちょっとおいしい?と関西人の血もたぎった私は、店の外に出て、

    友達にその一部始終をメールした。相手は27才独身男子、仕事中。



   返事が超速でかえってきた。



   「じゃあ、ダイエットしなきゃ〜

                  せめて、自転車を壊さないくらいには、ならないと。」


    をいをい・・・。乗ってて壊したんじゃないぞー。私の体重のせいじゃないゾ。

 
   「乗ってて壊したんじゃないもん」
                   と返したら、速攻で帰ってきた返事がコレ・・・。



   「もし、重さでパンクだったら、凄いよね(笑)。っていうか、ちょっと笑えないよね。」


    その時点で、修理を終えてホームセンターで植木を物色していた私。

    パセリの苗を持ちながら爆笑してしまった。



    くやしい。やられた。 こいつって、めちゃくちゃ面白い!。



    さ、さぼってツッコミいれてないで仕事しなさいよ(笑)。




    でもある意味、彼の素直な嘘のつけない純粋さを知り、私は感動した。


    普通ね、下心ある軟弱男は、一言「そんなことないよ。」っていうもんなんだ。

   ヤツからはそんなフォローは一言も、かけらもなかった。こうして友達が増えていく。



  それとも、フォローのいれようもない体型なの?。(自爆)

  ダイエット推奨!って感じ?。 やっぱり?。

  日記のジャンル、「ダイエット」にかえる?。



  と、こうして今日も、自虐ネタでウケを狙う私。 ってか、日記でウケを狙うな。

  しかも、苦悩ジャンルで・・・。でも一応、私は“心”の方です。


    ::::::::::::::::::::::::::::::::::




   こんな私にだってね。いるんだもん。ちゃんと。今まで内緒にしてたけど。




   私が死にそうな勢いで寝込んでいるとき、とっても優しくしてくれた男がいる。


   彼は、私の部屋に入ってくると、何も言わずにふとんに入ってきて、後ろからやさしく抱きしめてくれた。


   髪を優しく撫でてくれて、「大丈夫だよ。すぐに治るから。」と言いながら、頬をなでてくれる。


   背中やおなかから早く痛みが遠のくようにと、優しくさすってくれた。


   右の手をやさしくつないで、おやすみのキスを頬にくれた。






   ああ、なんて素敵な人だろう。このまま、身を任せてもいいかも・・・。






    って、6才の息子なんだけど。


   「おかあさん?。だいじょうぶだよ。あるくがいるからね。

    どこがいたいの?。おなか?。だいじょうぶ、すぐに治るからね。あるくがいるから、だいじょうぶだよ。」

    だいじょうぶだよ。という呪文を唱えながら、看病してくれたの。




    その天流川、5分後にまた私のところにやってきた。

   「おかあさん、あのね。あるくさー、聞きたいことがあるんだけど。」

    天流川くんのやさしさにつつまれて幸せ気分の私は、ほほえみながら優しく言ったよ。

   「なーに?。どうしたの?。」


         なーんて、幸せな親子なんだろう。愛し合ってる?。私たち。





       「あのね、えっとね。 おかあさん、洗濯あきたの?」



              ・・・・・・・・・・・・・・・・・。母無言。



   うち、センタッキないの。で、コインランドリーに自転車でかよってんの。

   体調をずっと崩してたから、何日か洗濯物溜めてたの。

   天流川の言いたいことは、解った。でも、その表現が素晴らしすぎる。


     「あきた?。」
                  「うん、飽きたからやらないの?。」
     「いや、ちがうて。」
                  「なんで?。」
     「え、しんどかったから。」

     「そうか、なーんだ。あるくさ、お母さん洗濯飽きてやらないのかと思った。(テヘっ)」



       がんばって、洗濯あきないようにします。

       がんばって、自転車パンクしないようになります。


       ああ、がんばるさ。今日の日記が長すぎるのもわかってるさ。


                                ・・・・・・・ちょっと涙。


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