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うちの店、客席に監視カメラつけたって言いましたっけ。 未成年の喫煙やら持ち込み対策のためにつけてあるカメラです。
今日それ見てたら妙な人が映ってたんです。 ぱっと見には勉強でもしてんのかな?って感じなんですが、どうも違う様子。 ちょうどラウンドに行こうとしてた子がいたのでついでに偵察をお願いしました。 で、その報告。
「なんか面接してるみたいです…」
面接!?どこの!?つーか誰だよお前!
「履歴書とか出してて、この奥の人が偉そうだったんで面接官じゃないですかねぇ」 「そーかぁ、面接かぁ。この人いつからいる?」 「さあ…さっきはいなかったですよね」 「カウンターには来てないよね」 「来てないです。どこの面接ですかねこれ」
いろいろ言ってる内に面接は終わったらしく2人とも出て行かれました。
と思ったらまた来やがった。
今度はまた別の人を連れて、カウンターには来ずにそのまま階段上って2階へ。 カメラの目の前の席で履歴書広げてまた面接を始めやがりました。 何だこいつは…
客席も結構混んでるし、迷惑なので私が注意しに行くことになりました。 って何で私なんだよ。いっつもこういうのって私なんだよなぁ。誰か行ってくれよ。 ささやかなボヤキでした。
仕方なく客席で行われている面接に割り込み。
「ここはお客さんのための席であって何も買わずに勝手にどっかの面接やってるおめーらのための席じゃないのよ他んとこでやるとかそうじゃなけりゃせめて何か商品買うとかしてくれんかね」 ってなことを柔らかく噛み砕いて言ってみたら、面接官の方は「あっスミマセン」。 あっスミマセンじゃねっつの。
これで出てくかなぁと思ったんですが、1階に下りてカメラを見ると片付ける様子も無くゴソゴソやってました。 おいおいまだ出て行かんのかいと見ていると、その面接官は相手にお金を渡し、相手は席を立ちました。 どうやら出て行くのではなく、商品を買って居座る気です。 つーかパシらせんなよ!!
買いに来た人、つまり面接を受けてた人は私の顔を見て実にきまずそうに「すみませんでした」と一言。 いやいやあなたは悪くないでしょう! こっちも気まずいので「いいえー」と適当に返しておいたら彼は 「僕も恥ずかしいです、面接がマックってありえないですよね」 いやそれはちょっと失礼じゃないかね君。
どうやら今月末にオープンするお店の面接だったらしいです。 あんな非常識な面接やってる人のお店ってどんなところなんでしょう。
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