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夜になったら虫の声が聞こえる=秋 と解釈してしまう私は半年ほど時間を飛び越えてしまったような気がします。 虫が目覚めるってことは春なんだろうけどね。 そんな感じでこんばんわ、華子です。
今日は火曜の夜なのに酔っ払いがたくさんいらっしゃいました。 今年はいつもよりGWが長いと聞きましたけどまだだよね?何でこんなに酔っ払いが多いんだろう。 うちの店の周囲には居酒屋さんがたくさんありまして、店の忘年会などの時は本当にありがたいのですが 金曜・土曜の夜はそこらで飲んで来られた酔っ払いが数多く訪れるのです。 つーか何でマックに来るんだ… しかし今日は火曜の夜だというのに。 全く心構えができていなかったので困りました。新人さんビビっちゃってるし。 酔っ払いはまっすぐ家に帰ってくれよ〜〜
集団で来られた方々はソフトクリームを20個もご注文して行かれました。20個て…勘弁してよ。 マックのソフトクリームはシェイクマシーンと一緒になっているので作る所が1つしか無いんですね。 しかもドリンクみたいに勝手に作ってくれるわけじゃなくて、1つ1つ手作りなので時間がかかるのです。 手作りって表現はおかしいかな。とにかく、1つずつ自分でコーンを回しながら形作っていくわけなのです。 1つにかかる時間は約20秒くらい。 人によって色んな形のソフトクリームが出来上がります。 自慢ですけど私のソフトクリームは自他共に認める美品です。 って見えないから何とでも言えるんですが…ホントなんですって!! 新人さんが最初に躓くのがこのソフトクリーム。慣れるまでは結構作るの大変なんですよ。 もしあまり形のきれいでないソフトクリームを渡されても味は変わりませんからどうぞ美味しくお召し上がり下さい。
話が逸れましたがこのソフトクリーム地獄、 さすがにトレーニーに押し付けるのはどうかと思って引き受けてはみたんですが、やはりつらかった… 途中で何個作ったのか忘れちゃうし。 ようやく20個作り終えた時は長い中腰体勢+右手の酷使によりかなりの疲労状態でした。 それなのに、ああそれなのに。
お客さんは全く途切れず泣く泣くカウンターに戻ったのですが、その時のお客さんがまた酔っ払い!! もうどうにでもしてくれと思いつつ応対したのですが、 この酔っ払いがまたタチの悪い…絡んでくるタイプの方だったんですね。最悪です。 オーダーは「フィレオフィッシュ1個」。 本来ならサササとお渡しできる商品なのですがこの時の時間は21時。 フィレポーション(中身の魚のフライ)のストックは1個しかありません。 しかしこの時は運悪く、隣のオーダーで出たばかりでした。 新しく作るには4分ほどお待ちいただかなくてはなりません。
「申し訳ございませんお客様、フィレオフィッシュは4分ほどお時間がかかりますが…」 「待てん。」 この時点で私、半分キレかけました。ですが何とか抑えることに成功。 「それでしたら他の商品に変更していただくことになるんですが」 「フィレオフィッシュ。」 どうしろっつーねん!! よく見ればこの酔っ払い、顔がニヤけています。どうやら私をからかって楽しんでいるようです。 いい度胸じゃねえか、そっちがその気なら、と私。
「はい、では4分お待ちいただけますね」 「待…」 「お会計199円になります。」 「……」 「(勝った!)お客様、お会計失礼してもよろしいでしょうか」 「……」 「お客様?」 「ねーちゃんそんなに怒らんでくれよ〜」 まさかこう来るとは。 一度は勝ったと思ったのもつかの間、これにはどう返したら良いのか一瞬詰まってしまいました。 「いえっ…あの…別に怒ってはないですけど…」←嘘 「はい、じゃあ200円から。」
負けたーーーー!!
いえ別に勝ち負けの問題ではないんですけど。 本当はこんな応対じゃいけないと思うんですけど。でも悔しい! やはり酔っ払いに勝つにはまだまだ修行が必要なようです。 クルーに悪い見本だと思われない程度にがんばろう…
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