気分刊日記

2008年10月12日(日) 最近の訃報に対してとか

株はやらないんですが、為替はFXじゃない外貨預金しようかと思ってます。ユーロも1ユーロ=130円代が限度だと思うし、ポンドも1£=200円代だったのが10年前の150〜160円代まで戻っているし今のうちに買っとこうかなぁ〜。ついでに、石油の相場も落ち着いて来たしヨーロッパ線の航空券も値下げされたらしいので、いまが欧州旅行のチャンスですよ。

緒形拳さんがお亡くなりになりました、享年71歳。調度、竹内結子と共演しているエプソンのCMがバンバン放送され始めたと思ったら、順次竹内結子だけのバージョンに差し替えて行くそうです。さて、緒形拳と言うとTVは大河ドラマに多く出演、あとは必殺シリーズの礎「仕掛人・藤枝梅安」なんかが直ぐ浮かぶ。私的にはTBS『愛はどうだ』が好きでした。清水美砂、つみきみほ、渋谷琴乃の三姉妹の父親であり、伊藤ゆかりや渡辺えり子など役柄は別々だが、様々な年代・性格の女性に対して、グッと来る大人の男の懐の深さと少年の様な飄々とした無垢でいたずらっぽさがで発揮される、「津川雅彦曰く“人たらし”」な緒形拳の魅力満載の作品です。あとは、TBS『瑠璃の島』。ここ数年大プッシュの鳴海璃子の初主演ドラマであり、結構大々的にPRされて始まった作品(でも見た事無い)で、出来れば、縁の有る有名人のコメントとして鳴海璃子のインタビューを読みたい。映画的には「鬼畜」「復讐するは我にあり」など、若い頃の鬼気迫るギラギラした目が印象的ですが、内容的にも興行的にもぱっとしない作品だった(と思う)、安田成美共演『咬みつきたい』が私は好き。出身である舞台は余り知らないのだが、何年か前に柄本明と共演した「ゴドーを待ちながら」(串田和美演出)を観てみたいと思った。とにもかくにも、非常に残念な事である。

ちょっと話は飛ぶけど、緒形拳と同じくらいの年齢で、やはり非常に懐が深く腹の底から演技する印象的な役者さんとして思い浮かんだのが山崎努。調べてみたら、かれも今年で71歳。同じ様に初期必殺シリーズ『必殺仕置人』で人気キャラ”念仏の鉄”を演じた。最近評判の「おくりびと」でも元気そうなので彼にはまだまだ頑張って欲しいものだ。

さて、次に入って来たニュースがロス疑惑の三浦和義元社長(61)自殺。有る意味ワイドショー番組の基盤を作ったような社会的な事件の一つだったけど、今の人には“?”なのではないだろうか。同年代に取って事件詳細は結構知っているだろうし、全体的な検証本や番組も有ったから各必要は無いけど。付随して思い出されるのは“ハンティングワールド”のバックと、ひょうきんプロレスで故・影山民夫が演じたフルハム三浦!名前の由来である「フルハムロード」(三浦和義の本)は吉田豪が触れるだろう。今更な事件の審議は置いておいて、昭和を代表するセンセーションの一つ(一人)で有った事は間違いない。

そして、峰岸徹の訃報である。見出しなどでは個性的な脇役と形容されているが、やっぱり岡田有希子自殺の際に色々と囁かれた人であり、大林宣彦作品の常連であるのは確かだがその中でも「ねらわれた学園」での水色の鬘に全身タイツで登場する“星の魔王子”が印象的な微妙な思い出な人だ。今後、芸能界デビューの切っ掛けとして野獣会の話は結構でてくると思うし、その関係で大原麗子・井上順、あと、もしかしたら加賀まりこのコメントが出てくると思うのでその辺は面白い話が聞けると思う。

そう言えば、先日の市川準の訃報もいきなりだった。一発で思い出したのは『東京マリーゴールド』。“ほんだし”のCMをもとにした映画で、田中麗奈と樹木希林の親子のやりとり、そして市川準の切り取る東京の風景が印象的な作品。「トニー滝谷」も東京の切り取り方は絶妙で、時間が新旧が混在していて、多面的であり気分屋であり見る人それぞれによって変わるトウキョウと言う街を、まるで主人公の心象風景の様に描いていた。最近の作品では、市川準の作品だとは気付かずに、ただ鳴海璃子の主演作と言う事で観に行った「あしたの私のつくり方」も、思春期の少女を描いているのに凄く客観的で、最近多い若手女優(新垣や戸田なんか)を使ったメディアミックスのデジカム映画の中でも異色なタッチになっていたと思う。因に、東京、東京と言っているけど彼の出身地はうちの近所の府中市だったそうです。難しいと思うけど彼の携わったCMを一気に観る機会を作ってくれればよかったのだが。

更に前で言えば、赤塚不二夫の死はだいぶ前から植物人間状態と言われていたので、心の準備(?)は出来ていたのだが、タモリの弔辞の素晴らしさは改めてタモリと言う芸人の奥深さをみた。一方、野田凪の死も唐突だった。

さすがに、まだ自分のよりも若い人の死に目がいく事はあまり無いし、インパクトを受けるのは昭和に活躍したばかりだ。しかし、野田凪に至っては同じ歳。思えばイチローなど、すでに歴史的な偉業を成し遂げている同年代は多く、世間のIT社長などは76年組の様に私よりも若い方達も多い。最近下降気味になっている人類社会だとは言え、おいらは何をしているんだろう・・・ってまたネガティブな思考が発動してしまう今日この頃でした。


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