気分刊日記

2008年02月01日(金) ちょっとひく

今週は早く帰れています、今年こそ転職もしくは失職の兆しが煌煌と差し迫って来ております。昼休みに渋谷のシネクイントまで行ってクラムボンライブドキュメント『たゆ たう』のチケットを買ったので、あらゆる飲みの誘いを振り切りレイトショーを観てきました。映画終わってから、地元に帰って朝まで酒飲みのオッサンとカラオケとかして始発で彼をお見送りしてから帰りました。

話は変わりますが、年末、映画観ないでTV観る率が多かった。そんな中で、ちょうどNHK教育でやっていた『電脳コイル』の総集編を観た。これが結構面白い!実は放送中の昨年、その筋でも結構評判になっていたそうで、今年に入っても毎週土曜に再放送している。

設定とかを大まかに見ていて黒沢清の「回路」を思い出した。まあ、こちらはNHK教育で放送されている子供向け(?)のジュブナイルなのでそれほどシュールではない(はず)。でも、サイトに用語辞典があったり、この世界独自の世界観は一筋縄ではいかない。親族(祖父)やペットの死であったり、引越や転校といったイニシエーション的な出来事を、日常との中間に電脳と言う子供たちにしか見ない世界を挟んで一つ一つをソフトに疑似体験させているようにも読み取れた。

昔は日常の経験(リアル)で身に着けたさまざまな記憶や感覚=“生き物の生き死に”“危険の度合い”“友達との距離”“大人の世界の不条理”etcが、今は日常から隠されたり断絶したり、出会えたとしても酷く簡略化されているのを、経験者である世代がアニメやネットで補完しているんではないだろうか。本当は“パソコンを捨て街へ出よ”ぐらいの説教をしたくなる所なんだろうが、なんていうんだろう、最近の受手(視聴者や読者)はある意味で頭悪くなっているから、ストーリー仕立てのアニメにしてやることでなんとか流し込めるんじゃないだろうか?

また話とびますが、スパイク・ジョーンズ監督(「 マルコヴィッチの穴」の監督)で『かいじゅうたちのいるところ』=『WHERE THE WILD THINGS ARE』が映画化します。私の好きな絵本です!映画はCGではなく着ぐるみのようでなかなか期待できそうです。ただし、配給元がワーナーなので劇場公開してくれるかが心配です。

最期に、「グータンヌーボ」とか観てたら“江角マキコ”と“青木さやか”の喋り方が似ている事に気付いた。

たゆ たう
いあぁ、普通のライブドキュメントとしてみたよ。でも、宣伝コピーに“クラムボン12年の軌跡”なんて言っていたけど、去年のツアーのドキュメントってかロードムービーじゃん!色々質問したり記録を引っ張り出したりとかはない、それ程深く掘り下げている訳ではないですよ。
でも、このバンドはライブが一番だってのがつくづくわかった。


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