歌の本番が近い。 学生の頃とは違い、「お金」の問題が隣にある。 団の創設に関わり曲がりなりにも中心部にいるので すべてのことが無関係にはなってくれない。
練習のときだけは、歌っているときだけは ただ無心で歌を歌うことができる。 いろんなことを考えずに。
練習の前も、練習の後も、家に帰っても。 いろんな問題はいまだ山積みのようで なにか手抜かりがあるんじゃないかと 落ち着かないし不安になって、もどかしい。
もっと自分が気のつく人間ならいいのに。 もっと自分が頭のいい人間ならいいのに。 もっと自分が社交的な人間ならいいのに。
最初の仕事場でずっと思い続けていたこと。 けれど今は「どうしてか」という根本が違っていて 今は大好きな歌のために、大好きな仲間のために そして何より自分のために。
そうおもうのは決して悪いことではないと思うことにしよう。
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