声の音

2004年07月29日(木) 蛍光ゴムの謎

町を歩いているとき、電車に乗っているときなど
時折「オタクのお嬢さんかな?」と思わしき人を見かけます。

カジュアル、と言えないこともない服装(たいていジーンズ)
何故伸ばしているのか分からないロングヘア(もちろん黒髪)
ノーメイク
でかい布バック

そして、割と多いのが
「蛍光色のゴムで髪をくくっている」
人ではないかと思うのです。

もちろん、カジュアルでロングヘアでノーメイクで布バックの人は
結構多いと思いますが、
そこは同属なのか(…)なんとなく分かるきがするんです。
更に、という点で蛍光色のゴム使用だと
私の経験上オタク率は100%です。
というか、オタクのお嬢さん以外で使ってる人を見たことがない。

今日電車で見かけたその方は蛍光イエローのゴム。
色褪せかけた?黒白ボーダーTシャツと黒ジーンズに
全く似合ってません。
髪の黒さもあいまって違和感に満ちてました。

彼女は混雑した地下鉄内でドアに向かうように立ち
本を広げていました。

新書サイズ、某書店のカバー、段組無しの見慣れたフォントサイズ…
正直外れてくれ、と思いました。
私の思い過ごしであって欲しい。
いや、例えばちょっとオタク向けでもファンタジーとか。

ですが、こっそりと盗み読んだ文章は…

「これは『口付け』とか『接吻』とかいうものではないだろうか」
「そんな俺を見て○○は不敵に笑った」
「離さない、君はもう俺のものだからね」

…あぁぁぁ!もう、大当たり!
間違いなく、ボーイズラブ、と呼ばれる
男の子同士の恋愛を書いた女の子向け小説です!
垣間見えた挿絵もそれだったし!

…良く考えると、人一人挟んだ後ろから必死で様子を伺う私も
大分怖いものがありますが。

別にカジュアルだったりノーメイクだったりする
お嬢さんが嫌いなわけでも、偏見があるわけでもなく
まぁ別に蛍光ゴムでもいいとは思うんですが
ただ私の見てきた蛍光ゴム使用のお嬢さんは
大概が

「イタイ」

お嬢さんだと思うのです。

ラッシュで混雑する電車の中で、そういう本を堂々と立ち読み
しちゃうのもどうかと思うし、
裸の男同士がくんずほぐれつしてる挿絵を
思い切り広げて読むのもいかがなものでしょう?

そう考えると
服装を省みることが出来ない
TPOを考えることが出来ない、というのが
「洋服に合わない蛍光色ゴム使用」に通じるものがあるのではないかと。

言っても私もオタクでおしゃれには程遠い人間ですが
とりあえず、混んでる電車でえろ本はやめようよ、と。
同じ腐れ女子として恥ずかしくなった帰り道でした。


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水井ちな [MAIL]