声の音

2002年09月21日(土) FISH IN THE MORNING

人の顔は、他人に見せている顔だけが全てじゃない。
誰だってそれはわかっていることだと思う。
わかっていても、つい忘れてしまう。
笑ってるから楽しいんだ。
泣き言を言わないから辛いことはないんだ。
幸せで頑張ってるんだ。そう思ってしまう。

でも、そんな幸せばかりの人、あんまりいないよねぇ…と言う話。

今日はある大学の公開講座のようなもので
詩人谷川俊太郎さんと、その息子さんで音楽家の谷川賢作さん、
そしてちんどん通信社さんとの朗読&ライブに行ってきました。

谷川俊太郎さんは、詩人として余りにも有名だと思うのですが
とても気さくなおじいさま(と言うの失礼か?)で
色んな詩を朗読して下さいました。
書いた本人が読む詩って、すごく楽しいです。
やはり一番ぴったり来る、って言う感じ。

小さい子供さんがたくさん来ていたんですが
子供を見ると、サービス精神が働くらしく、
小さい子が喜びそうな詩と読んで、場内は笑いの渦(笑)でした。

その後、谷川賢作さんと、伴奏を交えつつの朗読。
「道」という曲は、昔合唱で歌ったことがあります。
伴奏はちょっと違っていたけど、素敵な朗読でした。

一部最後に賢作さんが弾かれたオリジナルのピアノ曲、
「FISH IN THE MORNING」が、すばらしかったです♪
映画音楽のお仕事をたくさんされているからか
なんだか、映像が見えてきそうな音楽、といいますか。
弾くのもすごく楽しそうで、羨ましいくらいでした。

休憩のあとは、ちんどん通信社さんが混じって
詩を歌っていました。いいなぁ、混ざりたかった(笑)

そして、皆さんもご存じでしょうか。
鉄腕アトムの主題歌を補作?されているので
その演奏もあり。すっごく楽しかったです!

帰りにKさんとお茶しながら色々と話しました。
Kさんは昨年国際結婚して、今は海外です。
今は用事で帰ってきています。

Kさんはいつも笑顔で、ほんわかしていて、私達を楽しませてくれますが
じつはちゃんと色々考えていて驚かされることもあり
私の大切な友人です。

結婚だって、色々あったにせよ、すっかり幸せだと思っていたら
やはり彼女は彼女なりに悩みがあったり
過ぎてしまったことですが大事件だってあったそうです。
それでも私や廻りの友人、家族に弱音を吐かなかった彼女。

それは「弱い自分」を見せることで
周りがいやな気になるのが、何よりいやだったから。
それは、よくわかる気がしました。

たくさんはなせて良かったです。


 < 逝く日  目次  来る日>


水井ちな [MAIL]