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■ そら
くすんだ空色のかばんを買った それがあまりにも頼りない青で でも今の自分にはぴったりな気がした たった1700円程度のかばん なんと言われようとあの色が気に入っているのだ
そんなくすんだ空色、どこで覚えてきたのだろう ある日見上げた空にはそれが有って あたしは忘れたくなくて携帯を空に向けて写真を撮ったんだ それが今の待受
空を見上げるのが癖になっていた 歩いていてふと見上げてしまうのだ そんなとき、 きれいな青空を見ても くすんだ空色を見ても あたしは必ず並んで歩く人に報告していた
あの時は雲が遠くまで伸びていた
曇り空は眩しくなくていい
眩しさに目を細めて歩くあたしの眉間には皺が寄っている 険しい顔で太陽を見ないように歩く 眩しさには本当に弱っちょろい 夏はサングラスを掛けていた
だから曇り空は好きだ 無風で雨雲で無いなら尚
夕方の空は眩しいから嫌いだ そのオレンジの雲や複雑な色をした空は 見上げると自分が消えてしまいそうで怖くて それでもやっぱり携帯を向けてしまう カメラで撮ったその画像は今もデータフォルダに入ったままだ
空はないと思う あの色はただの光だし 空をみんな絵に描けるけど 空は何の物質でもないから 見上げた先は視力の見える、そこまでの空気 空はないと思う オレンジの夕日もくすんだ空も晴れた青空も
空を見上げる癖をあいつに移してやった あいつはあたしに、爪を見る癖を移しやがった いやうそだ あたしだけが癖を移されてた あいつは空を見上げないだろうか 今度の隣の子が空を教えてあげればいい
2005年03月27日(日)
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