****** Diary ******

音楽話とはだいぶ無関係な普通の日記だったり…!?
ワケわからない固有名詞や文が出てきても気にしない。気にしない。
毎日読んでいれば、その内わかるはず。はず。


2002年09月27日(金) ウィンスロップ・コレクション/フォッグ美術館所蔵19世紀イギリス・フランス絵画

「ピカソ展」を見に行ったつもりが、手前の国立西洋美術館にフラっと立ち寄ったら
そのまんま足止め。時間になったので撤収。。。気まぐれだねぇ、ホント。
また出直してピカソ展には行こうと思います。新宿から130円だしね(笑)

ハーバード大学付属の「フォッグ美術館」のコレクションが世界で初めて館外で公開されました。
それが今回の「ウィンスロップ・コレクション」です。
東京の国立西洋美術館を皮切りにロンドンやニューヨーク、ワシントンなども巡回するようです。
私は19世紀絵画は結構好きです。オリエンタルな思想が盛り込まれてきてる所とか。
東洋と言っても東の果てですが「ジャポニズム」について、ショーが一段落したら論文でも書こうかなと思ってるくらい。
ルーブル美術館で見た「アングル」の絵は印象的だった。気味が悪くて。胴長なのが何とも言えないけど
肌の質感と衣服の描き方と小物使いは、ルーブルの中でも最も好きなグループに入ります。
今回はフラっと立ち寄ったので予習して行かなかったのですが、意外な画家の作品があって驚きました。
アングルも数点ありましたし、ドラクロア、モローなんかも凄く貴重だと思います。
が、一番驚いたのが「ブレイク」の絵です!!!!
画家であったとは聞いていましたが、絵を見たのは初めてでした。
ウイリアム・ブレイク(1757〜1827年)といえば、詩集「JERUSALEM」より
EL&Pが「聖地エルサレム」を歌っていた事でプログレマニアの間では有名。
彼の詩はいくつか読んだ事があります。なかなか難しくて、高校生の私には理解できない部分もありました。
絵は…といいますと、詩の通りの世界でした。ギリシア風の服を着た人々が沢山描かれていました。
殆どペン画で、少し彩色してありました。他の画家に比べると、幾分貧相な感じがしました。
決して「巧い」とは思いませんでしたが色々な意味で異彩を放っていました。
ひとつ、完全に彩色されているキリストの絵がありました。
テンペラ画という技法(卵を使って描く)で描かれていました。
妙なキリストでした。目が丸く、パッチリと開いていて子供のような、女性のような顔でした。
今まで見てきた、誰が描いても大体同じようなキリストの顔のパターンとは明らかに違っていました。

後、スゴイなぁ〜と思ったのは「天地創造の日々」エドワード・バーン=ジョーンズの作品たち。
こんな手もあったのか、と思い知らされました。もう一回見たいです。


でも…忙しいです。
美術館行ってる暇なんてなかったんだろうけど、素晴らしいヒントを沢山得られたから、逆に良かったよ。
何かアイデア詰まってて、浮かばなくてどうしよ〜って思ってたけど、行ったら解決。
先週、被服の先生に呼び出されて「なんか私、悪い事したかな〜」とビクビクして行ったら
「デザイン画の先生に聞いたら、Sさんが絵が上手いって言ってたんで、お願いがあるの」
とか言いながら、画用紙を渡された。描いて来いって事。。。文化祭で展示するみたいです。
なーんだ、そんな事ならお安いご用です。描いてきます!と返事したものの、
ショーの準備やバイト、宿題で忙しくて、なかなかアイデアが浮かばず。
9/30の締め切り前に、一度先生のチェックを受けなくてはならなくて困っていました。
だけど美術館に行って刺激受けたら、なんか描けそうな気がしてきた!頑張ろうっと。

しかし大人は良いなーと思った。貧乏学生の私は、入場料を払うので精一杯で(月に何個も行くから)
図録が買えません。それなのに、大して興味もなさそうな観光オプションで観に来たような
おじさんやおばさんは、多分帰りのバスでさえ開くことのない図録を買い占めている。
土産話のためだけに。ズルイな〜って心底、恨めしそうにしてた(大笑)
もうちょっとバイト出来たら図録が買えるのに…。欲しかったな。


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saki [HOMEPAGE]