2006年10月30日(月) : 『Shadow Saga』Chapter-3終了(ネタバレ含む)

 はーやっと終わりましたよ。つーか、ここで終わったーって爽快感を味わってどうする。
 しかし二年がかりです。次は三年後かい? って、冗談のつもりでしたが、何かしゃれにならなくなってきた……。

 何でこんなに詰まったのかって……何ででしょうねー。振り返ってみると、自分でも分かりません。好調なときは、物凄いスピードで書いてたからなあ。

 さて。
 似非吸血鬼モノだった、Chapter-3「滅びぬ夜の夢」でした。
 いやー実はアレです。この話のコンセプトは、カインが血を吸われるってところにあったんですね。むかーしに考えてた話に、特殊な生い立ちの主人公が、吸血鬼であることを厭う女吸血鬼に、自分の血を吸わせることで、吸血鬼から人間にする、というエピソードがありまして。それを引っ張ってきたんです。
 『Shadow Saga』ではああなったけどね! でも鎧も着てたから、あんまりセクハラじゃなかったぜ!
 まあ、セクハラを書く事が主目的じゃなくて(本当か?)、カインのああいう一面を見せておきたかった、というのがあるんですが。今回は、結構、カインにスポットが当たったと思うんですけど、どーでしょ? レオンハルトのアクションシーンも入れようかと思ったんですが、いまいち必要ないかな、と、ばっさりいきました。次は、RPGでいうところの「だいじなもの」が手に入る話ですから、またカインにスポットです。
 出来るだけどっちも均等に、というのが理想ですが、やっぱりカインの記憶喪失ってのは結構ネックですねー。もっとも、さっさと記憶取り戻されたら困るんですが私が。

 ラストがまた、Chapter-2に続いて青く説教くさい(苦笑)。冒頭からほとんど、元稿とは大幅に変えてるんですが、それで余計に苦しんだわけですが。ラストはほとんど変えてません。ただ、いろいろあって、元稿ではアウグストがエレミアと意志を確かめ合うシーンがあったんですが、何かいまいち流れが悪い気がしてカットしました。そんなわけで、アウグストに関しては、ちょっとすっきりしない終わり方みたいに見えなくも無いですが、あっさり「あなたを許すわ」「前向きに生きます」つーシーンが入ってるのも何だかなーと思いまして。おかげで、ハッピーエンド☆ と言いづらくなりましたが……。
 とりあえず、Chapter-2みたいな終わり方ではないので、その点だけでも!

 次の「薔薇と妖精」は、『Shadow Saga』初めての小さな女の子がゲストで登場です。









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