2003年08月12日(火) :
ハッピーエンド
とある掲示板でも話題になっていたが、はて、ハッピーエンドって何でしょう。 例えば、とある困難を抱えた主人公がいたとする。で、最後にその困難を克服するんだけれど、その克服と引き換えに、最も愛する人を失ったとする。 これ、ハッピーエンド? アンハッピーエンド? 主人公が目的を達したのは、ハッピーエンドと言えるかもしれないけれど、その代わりに愛する人を失ったというのは、ハッピーとはいえない。 ちなみに、これ、自分の話の例です。主人公じゃないキャラですが。失った故国と家族のために復讐を誓うんだけど、その仇である男を愛してしまう女。自分では悲劇だなーと思います。
昔から、日本人は悲劇を好む、と言われます。 江戸時代の浄瑠璃なんかでも、心中物が流行ったり。近松門左衛門の『曽根崎心中』とか。古くは『平家物語』とか。 それが、オンライン小説では、悲劇というか、ハッピーエンドに終わらないものはあんまり好まれないらしい。ことに、恋愛物に関しては。 個人的には、手放しのハッピーエンドを書く、というのが苦手なのかもしれません。 剣と魔法のファンタジーを書いたとしても、「英雄勇者を必要とする時代が、幸せな時代であったためしがあったろうか」なんて書く人間ですから。
書き手がハッピーエンドだ、と思っても、読んだ方がそうとは受け取らないこともあるでしょう。 とある(悪役でない)キャラの死で、物語が大団円で結ばれた場合。書き手はそのエンディングが最良だと思って、キャラに死を迎えさせたとしても、その「死」によって、物語の終わりが不幸だと感じる人もいるかもしれない。 何だか例が漫画ばっかりで恐縮ですが、『BANANA FISH』、あのラスト、ご存知の方はどう思います? ハッピーエンドとは言い難いかもしれませんが、でも、私はアンハッピーエンドだとは思えません。少なくとも、アッシュは幸せだったのだろうから。 実際、ハッピーエンド、アンハッピーエンド、とはっきり白黒つけられるラストって、意外と少ないと思うんですよ。 読後に、嫌〜な感じを残すものでなければ(狙ったものはともかく)、結構ハッピーエンドに感じられるかも。それまでの展開に無理がなく、説得力があれば。 ちなみに私は悲劇好きです。
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