2002年08月02日(金) : 主題

気付きましたが、私はどうやら『華京騒動録』では、華京という都市そのものを書きたいらしいです。
華京で、人がどんな風に生活していたか。華京はどんな街だったか。
そんな風景を書きたいんです。
物語内の季節が、現在晩春から初夏に移る辺りなんで、華京の歳時記みたいな風にも出来るといいなあ。
中で季節が一巡りしたら、終わりか……。
という風に、何か見えてきました。
でも、そこに出てくる「人」は濃い連中ばっかりなんですけど(苦笑)。
華京の雰囲気を感じ取ってもらえたら、嬉しいです。
私が、北宋の開封東京に何となく憧れを持っているからでしょうか。
勿論、現実の都ですから、いいことばっかりじゃないでしょうが。『東京夢華録』は、「あの頃は良かった」って回顧録なんですけど。でも、人々がこんなに生き生きと生活していた都市って、他にないでしょう? 中国だけじゃなくて、他の国の歴史でも。
南宋の臨安も。

華京の風俗は、北宋と南宋が微妙に混じっていますが、「宋代風」なので(笑)。
しかし、中身がアレ(笑)なのに、何て高尚な主題なんだ、『華京』……。









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