2002年07月29日(月) :
批評と批判
批評はともかく、批判はするな、とよく言われます。 批評と批判がどう違うか、意味を見てみましょう。
[批評] 物事の価値や善悪に対して意見を述べる。 [批判] 1.臣下の差し出した書類に対して可否を書いて答えること。 2.物事の価値や善悪を判定する。 (角川書店『新字源』より)
つまり、批判っていうのは、どっか上から見下ろす、という視点があるわけです。 俗に言う、「辛口感想」は、一歩間違うと、この「批判」になる可能性を多分に含んでいるんですね。 「ここをこういう風にしたほうが、もっと良くなるんじゃないかなあ」という、一種の「愛」ある姿勢が欠けていると。 自分が気に入らなかったから、「駄目じゃんー」という筆致が匂う。 これ、ムカつきます。私はされたことないけど。 そのくせ、こういうこと書き方する人に限って、自分が創作している場合、ちょっと辛い意見を貰うと、やたら自己弁護の言い訳をする。
貴様、何様のつもりやねん。
自分の書いたものに対して、褒められるのは、誰しも悪い気はしない。 ちょっと辛い言い方をされても、そこに一種の「好意」が見えるなら、受け取り手も素直に受け取れるでしょう。「なるほど、そういう見方もあるんだ、じゃあ次はそうしてみようかな」と。 が、いかにも「あんた、全体的に駄目駄目ー」みたいな高飛車な感想(と言いたくないが)を貰って、誰が嬉しい? 思うのは勝手だ。が、それを受け取る人がいて、さらに衆目がある場所でそういう書き方をするのは、はっきり言って最悪だと思う。 メールにしろよ、せめて。 「私って凄いでしょ?」態度は、万人に不愉快である。それが出来るのは、「本物」の、誰しもが認める「天才」だけだ。つまり、そう滅多にいるもんじゃない。 自分に酔うのは勝手だが、それを強制的に見せられる側は、たまったもんじゃない。 まあ、そういう奴に言っても、どうせ馬耳東風、負け犬の遠吠えって受け取られるんでしょうけど。あーやんなる。 私は出来るだけ、自分と違う意見も真摯に受け止められる態度を持ちたいです。 すんません、今日は毒です。
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