おしっこ計量

 ゆうべ遅く、にょらは自分でよたよた歩いてトイレまで行き、わたしにささえられて大きなうんちをした。自分で行けるんだから、見えてるんだろう。よかった。あとはちゃんと歩けるようになってほしい。

 今朝起きてすぐにょらをトイレに連れていくと、中でふにゃ〜っと寝そべってしまった。おいおいそんなとこで寝るんじゃな〜い、と抱きかかえようとすると、その瞬間「じょ〜」。わたしが抱きかかえなかったら寝たままするつもりだったのか?

 きのうのおしっこの一件で、回数より量を把握しておく必要があると先生にいわれ、「じゃあ計量カップで……」というと、「いや、ペットシーツなら重さを量ればいいんですよ」といわれた。なるほど〜、その手があったか。体重計はダメだな。ではキッチンスケールをにょら用に任命するとしよう。今にょらが使っているトイレは2重になっていて、上には固まらない砂(チップ)、下には砂を素通りして落ちてきたおしっこを吸収させる脱臭マットを敷くようになっている。1週間取り替えいらず!のマットなのに、点滴でおしっこがふえたにょらには2日ともたない。不経済なので、このごろはペットシーツで代用しているのだ。朝一のおしっこの次から翌日の朝一のおしっこまでを1日分と決め(寝る前は力尽きて無理なので)、さっそく重さを量ってみた。370g。未使用のシーツは50g。ということは、おしっこは320gか。きのうの点滴は250mlだから、順調順調。

 お天気がいいので、にょらを抱っこして庭を見せてやる。まぶしそうに目を細めて一生懸命見ている様子。抱かれるのが嫌いでいつもは30秒ともたないのに、きょうは何分でも抱かれている。しあわせだ〜。でもちょっと悲しい。

 点滴終了後、にょら用にご栄転になったキッチンスケール様の後任のかたにお越しいただいた。今度はデジタルだ。同じ機能なのに、体脂肪計でおなじみの某有名メーカーのものより1000円も安かったぞ。1gごとなので、にょらのごはんを量るのにちょうどいい。ん? 結局これもにょら用か……。

 きょうも食欲はなく、強制給餌。中指は失敗が多いので、人差し指にもどす。5箇所あいた穴はほぼふさがった。傷の治りが早いのは健康な証拠。わたしのこの健康と食欲をにょらに分けてあげたい。きょうは退院後の体力回復用にサンプルでいただいたウルトラハイカロリー経腸栄養食を補助的に使うことにした。粉ミルクのような粉末で、ぬるま湯で溶いて注射器で与える。療法食の缶詰だけで十分なカロリーを摂取させようと思うと、ものすごく大変なのだ。強制給餌では1回せいぜい10gが限度なので、10回以上は与えないといけない。薬は1日6回(3種類)だし、そうすると1日中にょらの口をこじあけていることになる。どんどん嫌われていく。まあわたしが嫌われるのはしかたないけど、にょらにストレスを与え続けるのが辛い。ごはんの悩みは尽きないなぁ。



2003年10月21日(火)
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