入院

 相変わらずごはんをあまり食べない日が続き、手を変え品を変え、いろいろやってみたが効果なし。暑さのせいなのか、足が痛いのか、原因はわからない。去年の夏も食べなくなって激やせしたが、今回はそのときよりも食べない期間がやや長いのが気になっていた。

 今朝は元気だったのに、お昼ごろ、様子がおかしいのに気づいた。またうんちが出ないらしいのだ。そしてごはんも水も受けつけなくなり、元気もなくなっていった。心配になったので、午後の診察時間になるのを待って病院に電話すると、連れてくるようにいわれた。2日後に予定していた血液検査をきょうしましょう、と。どうも最近、うんちがきっかけでおかしくなることが多い気がする。

 以前大暴れして以来、採血のときはエリザベスカラー&バスタオルぐるぐる巻きだったのだが、きょうは何もなしで動きもしなかった。

 検査の結果が出て呼ばれ、診察室に入るなり入院をいいわたされた。脱水症状を起こしていて、尿毒症一歩手前とのこと。7月末の検査では、腎臓の数値も正常範囲内におさまっていたのに、今回はかなり高い数値になっていた。この状態では通院の限界を超えているので、入院して点滴し、利尿を促すことで腎機能の回復を助けるということらしい。数日間の点滴で数値はだいぶ下がるはずだといわれたが、ショックでしばらく何もいえなかった。

 そして同意書にサイン。なんだか大ごとな感じがしてますます不安になる。入院の準備が整うまで診察室で待っているあいだ、スタッフの人に声をかけられて思わず涙ぐんでしまった。

 しばらくして入院室に案内されると、にょらはエリザベスカラーをつけられ、左手に点滴の管をつけられて黄色い包帯で巻かれ、ケージの奥でうずくまっていた。先生がさわろうとすると「シャー!」といって猫パンチをくらわし、そのあと手を出したわたしにまで「シャー!」&猫パンチ。今まで「シャー!」はいわれたことがなかったのに(;_;)。相当気が立っているらしかった。先生からひととおり説明を受け、そのあとわたしはひとりでにょらを見ていた。ずっとウーウーうなっていたにょらも、頭をさわってやっていると、時間をかけて次第に落ち着いてきた。にょらが眠るのを見届けると、わたしはようやく帰る決心がついた。先生にあいさつし、病院を出て車に乗り込んだとたん、涙があふれてきた。



2003年09月20日(土)
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