悪夢

 両親や親戚、友人など大人数で海外旅行。楽しく過ごした3日目の夜、わたしはあることに気づいて真っ青になった。出てくるとき、にょらのごはんを入れてくるのを忘れた! 最後に見たにょらのごはんの器には、ほんの少ししかカリカリが入ってなかった。

「わたし、あしたすぐに帰る!」

 同行のみんなにそう告げると、飛行機のチケットを確認するため荷物のところへ。そのとき、みんなの荷物をまとめて置いてある中ににょらのキャリーを発見。そうだ、にょらも連れてきてたんだ。待てよ、ということは、ずっとこの中に閉じこめたまま……。ますます青くなりながら、キャリーからにょらを出した。

 そこにはふたまわりほど小さくひからび、ぐったりしたにょらの姿が。

「ど、どうしよう……。そうだ、まず水を飲ませなければ」

 急いでボウルに水を入れ、にょらの前に置く。するとにょらは体ごとボウルの中へ。しばらくすると、にょらの体は元の大きさにもどってきた。

「よかったぁ」

          * * * * * * *

 ここで目が覚めた。本を読みながら、ソファでうたたねしていたらしい。足元にはいつものにょらがいた。



2003年07月14日(月)
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