映画三昧...マリアンヌ・櫻井

 

 

ウォルター少年と夏の休日 - 2004年07月14日(水)

見るとはなしに映画館のカード更新に行って、折角だから・・と思い立ち見た映画。

・・・だったんですよ。
なのになのに、凄くツボだった!!メチャ良かった!!
前にも挙げている、ビッグ・フィッシュに通じるモノがあるか・・と思います。(あれはファンタジーだったけれど、これはスタンド・バイ・ミーっぽい。相手は少年1人とお爺ちゃん2人なんだけど...)

始まってタイトルロールが出た時に、邦題と原題が全然違っていたので気になってたんだけれど、ラスト近くで原題の意味が判りジーン・・としました。その辺も巧いかも・・v(気になる人はそのへんチェックして見てみて!!)

何よりお爺ちゃん2人がとても良い味出してて、可笑しかった!!
何気ない日常を描いて感動させられる・・っていうのは本当に凄いと思いました、改めて。

少年の母親とか、こういう人最近増えてるよなぁ・・と思いつつも(自分の事しか考えていない母親だったんだけれど...)最後に、少しだけれど見せてくれた母親の愛情に救われた気がする。
お爺ちゃん2人のラストも、涙・・というより、とっても「らしいよね。」って言いたくなるようなラストで、切ない中にフッ・・と笑いたくなるような温かい作品だと思う。

お金があっても使いたいモノが無いと意味がない。
お金があっても一番大事な人がいないと意味がない。

お爺ちゃん2人は、ウォルター少年が来るまでは老いに怯え人と距離を置くようにしようとしていた。
けれど街で暴挙をやっている若者を見かけると、黙っておけない。
ナイフを出されても、戦争も知らない若造が・・!!と、立ち向かって行く。

「いいか、本当の男・・っていうのはなぁ!」と、体を張って若者に熱弁を振るうお爺ちゃんは、最高に格好良かった。
そして思う。
昔はそんなお爺ちゃん、沢山いたよね。・・って。
強くなくても間違っている事は間違っている!!と、親じゃなくても近所の爺ちゃんとかでも言ってくれていた。

男の生きざまと、いかに女を愛したかを説く、そんなお爺ちゃんが身近にいたら、イジメや、犯罪、投げやりになる人間・・って減るんじゃないかな・・って。

久しぶりに、頑張ろう!!ってなんだか応援してもらってるような映画に出会ったと思う。

余談...
映画に出て来る看板や標識の使い方がとても巧い!
言葉の引っ掛けみたいなのがあるので、是非チェックしてほしい。
3人の台詞も結構ニクい!



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