ボーリング・フォー・コロンバイン - 2003年03月21日(金) 「ボーリング・フォー・コロンバイン」 [2002/カナダ] 監督・脚本・主演:マイケル・ムーア 出演:マイケル・ムーア、マリリン・マンソン(ハード・ロック歌手)、チャールトン・ヘストン(俳優・全米ライフル協会会長)、マット・ストーン(「サウスパーク」原作者)、ジョージ・W・ブッシュ(アメリカ大統領) 公式ホームページ →→→ http://www.gaga.ne.jp/bowling/ 2002年カンヌ国際映画祭55周年記念特別賞受賞 他多数 こんなアメリカに誰がした? これが1つのテーマである。 去年から話題になっていたアメリカの銃社会を皮肉った、 ドキュメンタリー映画。 ずっと見たくて、やっと見に行けた作品でした。 監督はアポなしインタビューをする事で有名な、マイケル・ムーア。 平日の通常料金だったにも関わらず、お客さんも割と入っていたような。 何よりも、イラク戦争の真っ最中だったから余計だったのかもしれない。 感想は・・・・ とにかく面白い!!!恐らく、これまでアメリカと中東あたりの裏事情を知らなかった人達にもとっても良く判りやすく描かれているのでは?? (ビン・ラディンを含む中東のテロ社会は、アメリカが育てたようなものであるという事など。) 銃社会への痛烈な皮肉と共に、スポーツは善で、ロック=非行(悪)という概念が未だに人の中に蔓延っているいる事にドキっとさせられた。 もう21世紀だというのに!!(苦笑) 因にタイトルにもなっているボーリングとは、スポーツの(あのピン倒しの..)ボーリングの事。コロンバイン・・というのはアメリカで学生が銃乱射事件を起こした学校の名前。 実はこの事件を起こした生徒が、マリリン・マンソンのファンだったから・・と言ってアメリカ社会は、彼を痛烈に批判した。彼の音楽が悪い、だからそういう事件を起こした!!と。(・・・だったらこの世はもう既に100回は滅んでるだろーー???/苦笑) そして映画に出てくる疑問。。。 聴いていた音楽が【悪】ならば、事件直前まで彼等がやっていた【ボーリング】は【悪】にはならないのか?? そういう素朴な疑問を1つ1つ提示してくれる。(そう、提示であって答えではないところが凄く面白かったように思う。) 個人的に笑えたのはマリリン・マンソンにインタビューしたところ、実に真面目でマトモな(政治家やPTAより遥かに・・・)答えが返ってくるところだった。 【アメリカは恐怖を売って商売をしている・・】この一言が印象的だった。 その他、銃規制ができないのならそれは諦めて、弾丸を1発500万ドルにしよう!!とかいうジョークも凄く印象的だった。(←このジョークは映画をみないと判りにくいと思うけれど・・) 私自身知らなかった事も沢山あったので(銃の普及率が実はアメリカよりカナダの方が多いとか・・)飽きる事なく、最後まで楽しんで見る事ができた。 まだまだやっている映画館もあるみたいなので、まだの人は是非1度見て欲しい。アメリカに対する考え方や、イメージがまた違うものになるかも。 因にこの映画を見て、私はカナダ人が大好きになった!!(笑) 危惧するのは、日本も銃が無いだけで大差ないんじゃないかな・・と思う。 何故なら今日もまたこの国は【恐怖を売って商売をしている】と思うから。 BGMやエンディング等の曲も物凄く皮肉で苦笑してしまえる。 彼の次の映画に期待大!!(なんでもブッシュ親子のドキュメンタリーだとかいう噂が・・・。/笑) 取りあえず、5000円は払っても私は見る!(...多分/苦笑) *余談*映画を見に行った後、アカデミー賞ドキュメンタリー部門をこの映画が取った。マイケル・ムーアは表彰式には来ないんでは???と思っていたら、堂々と出てきた上に、あの今では有名な言葉を叫んだ。 「恥を知れブッシュ!!」 心からアメリカを愛する人間の叫びではないかと私は思った。 2003年6月8日現在、イラクから大量破壊兵器は未だ見つかっていない。 ...
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