2006年07月02日(日) |
-シーカヤック『神秘』- |
夜も、カヤックに乗り、夜光虫を見に行きました。
夜の海に漕ぎ出して、岩壁のクラックに入ると まるでプラネタリウムのように感動的
と聞いていたので、夜光虫って、壁に張り付く虫か何か? と思っていましたが
正体は、海中の植物性プランクトンでした。 赤潮のもとになるものだって。
潮と風の関係で夜光虫がたまりやすいという場所に漕いでゆきます。
夜の海のカヤックは、すごい経験でした。
海面に、月の光が道を作る、 その上をカヤックで漕いでいくのです。
上には星空。
遠い昔、小さな船に乗り、西方浄土を目指した人たちのことを考えました。
夜の海、昨日は風が強く、波が高くて 昼よりも怖くて、きつくもありましたが、 それよりも、こんな経験をしているということに 圧倒され、感動していました。
目当ての夜光虫は。。。
手やパドルを海中に入れると、 1ミリくらいの蛍のような色の光が、ぱっと散る。
水をかいたパドルの跡が、蛍のような色に光って伸びる・・・
真っ暗な洞窟の中に入っていって、水面をたたくと、 海面に星空のような光が。
感動、という言葉が陳腐に思える経験。
一番すばらしかったのは、泳いだとき。 正直、夜の海に飛び込むのは勇気が要って ちょっとためらったのですが、
入ってよかった。
水中眼鏡をして、海中に入ると、 真っ暗な海の中に、 水をかく自分の手が、 数え切れないほどの光で構成されているように見える。
泳げば、あたり一面に光が。
プラネタリウムというよりも、
宇宙でした。
経験しないと、わからないと思う。 経験しないとわからないことって、たくさんあるんだろうって 改めて感じた。
今回の波の高い海でのカヤック、エイ、夜の海でのカヤック、 そして夜光虫。月の道、水平線。。。
うまく言葉にできないけれど、 私の人生に、きっと大きく影響を及ぼすと思った。
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