与太郎文庫
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2024年04月16日(火)  死因の変遷 〜 Changes in cause of Death 〜


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 死因の変遷 〜 Changes in cause of Death 〜
 
 
〔book〕 0416
 
── ドイグ/秋山 勝・訳《死因の人類史 20240227 草思社》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4794226942
 
 Doig, Andrew 19‥‥‥ America /
https://www.goodreads.com/book/show/60125059-this-mortal-coil
 
 現代人の「死に方」は昔よりマシなのか…じつは「この20年」でも
大きく変わっている「人が死ぬ原因」ジョン・スノウ
 飯田 一史 によるストーリー • 13 時間 • 読み終わるまで 6 分
 
https://www.msn.com/ja-jp/health/other/%E7%8F%BE%E4%BB%A3%E4%BA%BA%E3%81%AE-%E6%AD%BB%E3%81%AB%E6%96%B9-%E3%81%AF%E6%98%94%E3%82%88%E3%82%8A%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B-%E3%81%98%E3%81%A4%E3%81%AF-%E3%81%93%E3%81%AE20%E5%B9%B4-%E3%81%A7%E3%82%82%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%8F%E5%A4%89%E3%82%8F%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E4%BA%BA%E3%81%8C%E6%AD%BB%E3%81%AC%E5%8E%9F%E5%9B%A0/ar-BB1lFAAA?ocid=msedgdhp&pc=ENTPSP&cvid=b92f0bd4b1274179c7f9b30c123cd926&ei=13
 
 厚生労働省の人口動態統計によると日本人の死因のトップはがん、心
疾患、老衰、脳血管疾患、肺炎だそうだが、アンドリュー・ドイグ『死
因の人類史』は「人間の死因は過去1万年で大きく変化してきた」と言
う。人はどんな理由で死んできたのか。今の死に方は昔よりマシなのか。
 
 圧縮して死因の変遷をまとめると……『死因の人類史』の議論を整理
すると、こうだ。
 
解剖学的に今の人類と同じ骨格を持つ最古の人間が出現したのは約20万
年前。そのうち少なくとも 95%の時間を人類は狩猟採集民として生き、
大勢の人間が大型獣やほかの人間の手によって死に、事故死も絶えなかっ
た。しかしたとえば麻疹(はしか)や天然痘、ペストや腸チフスのよう
な感染症はほとんど発生していなかったようだ。
定住と引き換えに移動生活を捨て、作物を植え、家畜を飼うようになる
と、それまでより多くの食料が得られるようになった。ただし主食がか
ぎられた数種の作物になって栄養失調に陥り、凶作による飢饉のリスク
にも直面した。
 
Fullscreen button PHOTO by iStock © 現代ビジネス
 
 大規模集落での生活は、その地域固有の感染症の蓄積も引き起こす。
家畜や汚れた水を媒介に、特に都市部で水痘、風疹などが流行し、感染
症が死因トップになる。なかでもペストは何度も流行し、そのたびに人
口が大幅に減少した。
 
 感染症を克服するための発想として重要だったのは「データの収集と
分析」だ。
 
 1600年頃のロンドンで作成された「死亡表」がその始まりのひとつだっ
た。ジョン・スノウはロンドンでこれらに感染した家庭を調べ上げ、そ
れらの家が共同給水場に置かれたポンプを使っていたことを突き止め、
これらは感染した水によって発生した事実を立証した。
 
 衛生対策の確立
 肉眼では見えない微生物が病気の主因だとする「細菌論」によって、
医学には大きな変革がもたらされた。原因菌の生物が特定されると、そ
の病原菌を死滅させる方法、またはワクチンを製造する方法があらわれ
る。
 
・医師は手洗いと患者を診るたびごとに清潔な衣服に着替えるよう努め、
細菌を媒介してはならない。感染者や死体に触れたばかりの手で治療す
るのは避けなければならない。
 
・病院の寝具に乾いた血液や膿を残してはならない。
・衣服や寝具は定期的に洗濯する。
・人間の排泄物や体液には触れないようにする。
・定期的に体を洗う。
 
――このような基本的な衛生対策が一般的になったのは、ようやく19世
紀になってからである。それまでは少なくない医療関係者が「医者や看
護師が感染源になっている」という説に猛反発し、多くの命を奪ってき
た。
 たとえば出産時やその直後に産婦が細菌に感染して起こる「産褥熱」
がそうだ。17世紀のヨーロッパでは女性の「主たる死因」ですらあった。
なぜならこのころ産院での出産が始まったものの、当時の病院には細菌
が蔓延していたからだ。
 
 産褥熱は、19世紀の半ばにハンガリー人の産科医センメルヴェイス・
イグナーツが感染を防ぐ方法を明らかにし、清潔さの重要性を示したこ
とで、医師が別の患者の感染症を産婦にうつすことが避けられるように
なった。
 
 19世紀後半には「微生物病原説」が受け入れられ、外科手術における
感染予防技術の価値が認められ、帝王切開が当たり前の分娩方法となる。
1902年に英国で可決された「産師法」によって1910年以降、助産師は正
規の講義を受け、口頭試験と筆記試験に合格し、必要な件数の出産に立
ち会ったことが証明されないかぎり、分娩に立ち会ってはならないこと
になった。乳児死亡率は1840年には1000人当たり39人だったが、1903年
には1000人当たり12人にまで減った。現在では出産で命を落とすことは
非常にまれになっている。
 
 また、いまでは「五大栄養素」として小学生でも知っている炭水化物、
脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンが人間が生きていくうえで欠か
せないものだということは、ひとつひとつわかっていった――その過程
でも、多くの犠牲を出した。
 
 このようにして人類は暴力、飢餓、栄養失調、感染症に打ち勝っていっ
た。19世紀後半以降には平均寿命が一気に伸び、そこからガンや糖尿病、
脳卒中、心疾患が主な死因として登場する。肥満、喫煙、アルコール、
運動不足がこれらを悪化させることも知れ渡るようになった。
 
 死因は大きく変化してきたのである。たとえば2000年に最大の死因だっ
た心臓病と脳卒中による死亡率は、予防や治療などの大幅な改善の結果、
およそ半減した。ガンの多くも死亡率が後退している。代わって認知症
による死亡率が目に見えて増えた。駆け足で『死因の人類史』をまとめ
ればこうなる。
 
 長生きという「ぜいたく」
 最近では「人生100年時代」と言われる。実際には世界の平均寿命は
長い国でも80年代前半どまりだ。しかし世界平均で70歳を超えている。
これは人類史を振り返ると驚異的に長い。
 
『死因の人類史』ではフランスの過去の平均寿命と、現在の世界各国の
平均寿命を比べている。
 
 この本が書かれた当時に世界でもっとも平均寿命が低い国のひとつだっ
た西アフリカのシエラレオネ共和国の平均寿命50.1歳にフランスが達し
たのは1910年(なお2023年のWHO発表では最短は南アフリカの国レソト
で50.7歳)。
 
 内戦やテロ、旧ソ連とアメリカの侵攻で負ったダメージによって政府
が機能不全に陥り、失敗国家と見なされているアフガニスタンの60.5歳
と同じ水準にフランスが達したのは1946年。
 
 イラクの68.9歳の水準には1958年、北朝鮮の70.6歳には1961年、イラ
ンの75.5歳には1986年に到達していた。世界最貧国でも現在の平均寿命
では、近年豊かになった国々とそれほど見劣りせず、19世紀のどの国よ
りも健康面では上回っている。
 
 Fullscreen button PHOTO by iStock © 現代ビジネス
 
 さらに私たちが健康なまま長生きするにはどうしたらいいのかといえ
ば、結局、バランスの良い食事を心がけ、食べ過ぎを避け、適度な運動
を心がけ、生活環境や身体を清潔にし、孤独を避け、よく笑い、よく寝
る――といった、ほとんど誰でも知っている以上のことは今のところな
い(知ってはいても実行できない人が多いが)。

『死因の人類史』を読んでいると、人類が寿命を伸ばすためにできる限
界まで来ているような気すらしてくる。だが一方で、つい最近まで「酒
は百薬の長」と言われていたが今では「一滴も呑まないのが健康上は一
番良い」ことが常識に変わったこと、自動車へのシートベルトやエアバッ
グの義務づけなどの安全対策がここ半世紀で劇的に変化した(昔は技術
的には可能なのに実装されていなくて人が死にまくっていた)ことなど
もわかる。ということは、今はまだ「常識」になっていないだけで、世
の中の死の原因になっている何かがこれからも発見されては対策されて
いき、人の寿命は生物学的な限界にまで少しずつ近づいていくのかもし
れない。
 
「良い死に方をしたい」?
人類の栄養源の調達方法・状況、生活スタイル、衛生環境、医学の発展
度合いによって死因は大きく変わってきた。私たちひとりひとりはこう
したマクロトレンドから逃れることはできない。今や先進国ではコレラ
やペストで死ぬことはたとえ望んだとしても難しい。逆に中世に肥満が
原因で動脈硬化を起こして心臓病や脳卒中で亡くなることは庶民には難
しかった。「どうせ死ぬなら、良い死に方をしたい」あるいは家族や親
しい人には「良い死に方をしてほしい」と思う人が多いだろうが、そこ
で想定される「良い死に方」のイメージも実際の死に方も、時代の制約
を負っている。著者のドイグが問いかけているわけではないが、私たち
はこのことから自分や身近な人間の死について改めて考えてみるべきで
はないだろうか?
 
『死因の人類史』を読んでわかるのは、人類は死に方も寿命も自ら決め
ることなど大抵の場合は不可能だし、これからもできないということだ。
ある死因を克服しても違う死因が上位に来るだけで、死の恐怖や死別の
悲しみからは逃れられない。
 
 たとえ良い死に方をしても100年後には99.9%以上の人間は忘れ去ら
れ、誰かに回顧されることもない。逆に言えば「悪い死に方」をしても
同じだ。死因や寿命(死期)についてこだわっても後悔したとしても、
どうせみんな死ぬ。その身も蓋もない事実が救いになる人もいれば「結
局、自己満なら、むしろこだわりたい」という人もいるだろう。ただい
ずれにしても『死因の人類史』は現代的な死生観、健康観を相対化して
顧みるために読んでおいて損は無い。(20240416)
 
〔Koike〕 0416
 
 学歴詐称疑惑“偽装メール”入手! 小池都知事がカイロ大声明
“捏造”を追及されたのは2度目だった。日刊ゲンダイDIGITAL による
ストーリー • 3 時間 • 読み終わるまで 2 分
 黒木 亮 郷原 信郎 上田 令子 
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%AD%A6%E6%AD%B4%E8%A9%90%E7%A7%B0%E7%96%91%E6%83%91-%E5%81%BD%E8%A3%85%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB-%E5%85%A5%E6%89%8B-%E5%B0%8F%E6%B1%A0%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E3%81%8C%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%AD%E5%A4%A7%E5%A3%B0%E6%98%8E-%E6%8D%8F%E9%80%A0-%E3%82%92%E8%BF%BD%E5%8F%8A%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%AF2%E5%BA%A6%E7%9B%AE%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/ar-BB1lGScs?ocid=msedgdhp&pc=ENTPSP&cvid=45d6cc9118bf452abde7ce07fda333a6&ei=29
 
 説明は尽くされていない(小池百合子都知事)© 日刊ゲンダイDIGITAL
 東京都の小池百合子知事がエジプトの名門「カイロ大学」を卒業した
のは事実なのか──。元側近の小島 敏郎氏による月刊誌「文藝春秋」
での告発で、小池都知事の学歴詐称疑惑が再燃。波紋を広げている。
 
 ポイントは2020年の知事選直前に駐日エジプト大使館のフェイスブッ
クにアップされたカイロ大の声明が、小池都知事によって“偽装”され
たか否かだ。小池氏の卒業を証明する旨が記された声明の真贋について、
小島氏は疑義を呈している。学歴詐称疑惑で都議会が大荒れの中、小池
都知事が小島氏に対応を相談したのは同年6月6日。小島氏が、卒業を証
明する声明をカイロ大に出してもらうよう要請してはどうかと提案する
や、わずか3日後の9日に突然、声明がアップされたからだ。
 
 小島氏は、声明の書きぶりを巡って、小池都知事が複数の側近と相談
していたことを示すメールを入手。それらを基に〈(小池都知事は)声
明文を自ら作成し、疑惑を隠蔽しようとしたのです〉と告発している。
 
 6月6日からの3日間、小池都知事は側近と何を相談していたのか。日
刊ゲンダイは小池都知事が当時、側近に送ったとされる2通のメールを
入手した。1通はエジプト大使館のフェイスブックにアップされた英文
のカイロ大声明の画像だ。送信日時は 0608 20:34とある。カイロ大声
明が公表されたのは 0609 14:00 過ぎ。公表の半日以上前に、声明は
小池都知事の手元にあったことになる。
 
 都議会では答弁拒否
 もう1通は、0608 2120 に送られたもの。こんな文言が記されている。
 
〈明日の4時から 郷原と黒木亮が外国記者クラブで記者会見とのこと。
その前に全部済ませます。〉
 
 確かにメール送信の翌9日、郷原信郎弁護士と作家の黒木亮氏が外国
特派員協会で「小池百合子東京都知事の学歴について」と題した会見を
開いている。小池都知事は2人の会見で決定的なダメージを受ける前に
声明発表に動いた可能性がある。
 
 2通のメールは、上田 令子都議(無所属)が日刊ゲンダイに提供。上
田氏は22年5月、匿名の告発者からメールのコピーを受け取った。実は、
上田氏は 202212‥ の都議会本会議で、カイロ大声明について、小池都
知事に質問を直接ぶつけていた。
 
 関連するビデオ: 元側近「偽装工作に加担してしまった…」 小池都
知事は“大学卒業めぐる疑惑”を「完全否定」 (日テレNEWS NNN)
 
 「卒業のエビデンスとなった声明文が、30200609 に突然公表されま
した。知事は、エジプト政府、カイロ大関係者等に作成依頼はされてい
ませんよね。また、公表前に目にしたこともないですよね」
 
 これに対し、都側は政策企画局長が答弁に立ち、正面から答えなかっ
た。都知事本人は答弁を拒否した。
 改めて上田本人に話を聞くと、こう話した。
 
「匿名の告発だったとはいえ、カイロ大声明を小池知事サイドが作成し
たとなると大問題です。確認すべきだと考え、都議会で質問しました。
小池知事が答弁を避けたのは、後ろめたい思いがあったからではないか。
 
 改めて、声明公表に至った経緯を説明すべきです」
 
〔blog〕 0417
 
 ストーリー • 3 時間 黒木 亮 郷原 信郎 上田 令子 
• 読み終わるまで 2 分(4516 bites @ 2分)2258字 @1 minute
 8000/2258=3.5 ※ 与太郎日記の一日分 10000/2258=4.42
 
〔book〕 0416
 
…… 先生の落胆は作品の損傷よりも、教え子の愚かなウソを受容する
ことにあった。(ドーデやヒルトンなら、このエピソードひとつで世界
の図書館が常備する短編を仕上げたにちがいない)。── 《虚々日々》
 ↓
…… インクをこぼしたのは僕じゃありません、とトムがいくら主張し
たところで罰は逃れられまいと彼女は予想し、そのとおりだった(P231)。
 ↑
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19460228 嘘太郎
── トウェイン/柴田 元幸・訳《トム・ソーヤーの冒険 20120627 新潮文庫》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102106111
 
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 YMDay(20240417)last up dated.


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