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| 2017年05月04日(木) | 悪夢の子守唄 〜 帰らざる人々 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20170504
Ex libris Web Library；浜口 庫之助・詞＆曲《みんな夢の中 19690301 キング》
♀高田 恭子 歌手 19461024 京都 ／同志社女子高校卒／1980 引退
https://www.youtube.com/watch?v=32SRHvkpAfg
〔夢の前〕
さいきんの就眠儀礼で、音声ブログを聞きながら眠りにつく。
音声ブログは、同じものを繰返す場合と、次々に違ったものに転じる
設定が異なるらしいが、面倒なので成行きにまかせている。
平均十分のところ、なかには一時間以上の長尺ものもあり、はたまた
コマーシャルが割込むものもある。起きていれば「スキップ」できるが、
もっともらしい口調の、いかがわしい音声広告が延々とつづく。
すなわち、竹田教授の声ばかりではなく、まったく無関係な声までも
混入して、夢の中でひとつの仮想現実が構築される。
おもしろいことに、主役の竹田教授が、脇役にまわったりしている。
〔夢の中〕
おとといの夢は、勤め先の退け時に、みんなが帰りそびれたらしく、
次々に同じことを語りつづける。どうして誰も帰ろうとしないのかと、
夢の外側で考える自分がいる。あとから、つぎのエピソードを思いだす。
洗川くんが勤めていた印刷屋は、ちかごろ営業不振らしい。与太郎は、
秋ごろに知りあって「君がつぶれるか、会社がつぶれるか、どっちが早
いか」すると洗川くんは、切なそうに「こらえてくれ」と身もだえた。
はたして年末になって、仕事収めの日が終わった。いちおう、給料は
出たが賞与が出ない。おくれて出るかと、みんな待っていたが、どうも
出そうにないので、思いきって課長に尋ねた。
〔夢の外〕
「きょうはもう、帰ってもよろしいかな」「うん、いいよ」
こころなしか、課長の声もやるせない。もういちど念のために聞く。
「ほんとにもう、帰ってもよろしいかな」「うん、いいよ」
かくてボーナスが出ないまま、みんながうなだれて職場を出ていった。
翌年、仕事はじめに出社すると、入口に貼紙がしてあり「都合により
弊社は当分のあいだ休業いたします」とあった。
かくてこの印刷工場は閉じられ、社長は宝石のセールスマンになった。
労働争議もなにも、だれも交渉する気力を失っていたらしい。
（よく分らないが、数ヶ月後に、半数の社員が戻って再開したともいう）
〔夢の後〕
与太郎の夢は、ほぼこのような事態を再現していて、帰りそびれた者
が代わる代わる話しつづけていたのだ。とくに女性社員は、革新政党の
旗手さながらに、やたら威勢よく天下国家を論じている。
「だから云ったじゃないの、要するに過渡期なのよ。なんとか今の危機
を乗りこえて、みんなが原点に立ちもどるべきなの、わかった！？」
一人がくたびれると、もう一人が引きついで、一向に終わらない。
みすみす潰れてしまったのだから、いつまで居残ってみても一文にも
ならないのだが、つぎの朝の予定が立たないので、帰りたくないのだ。
つまり、竹田教授の視点は、このような事態を論じているともいえる。
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♀広瀬 すず 女優 19980619 静岡 ／アリスの妹
https://www.youtube.com/watch?v=fOho9648b7Q（20170421 15:06）
── 武田 邦彦「私が広瀬すずを擁護するワケ、ご迷惑かもしれませんが」
（20170507）
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