与太郎文庫
DiaryINDEX|past|will
2010年07月03日(土) |
玄人衆 vs 素人衆 〜 八卦よからず 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20100703 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000 http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html Ex libris Web Library;黒い電話 0.まわりくどい人々 角界の不祥事は、知ろうとしても、素人衆の手に負えない。 親方Oが、大関Kの名義を借りて、電話トバクに関わったという。 数千万も負けが込んでいたが、珍しく500万勝ったそうだ。 負けた分を払わず、勝った分だけ受取るため、元力士Fに委任した。 Fは元暴力団員(弟は現役力士)で、テレビ出演後に逮捕された。 元大関Cも「払ってやれよ」と口添えしたという。 親方Oも、テレビで「若い衆には将来がある」と泣きながら語った。 四人も男の子がいるのに、離婚して、世間にお詫びするという。 岳父は、角界を象徴する存在で、すぐに代りの親方を指名したそうだ。 角界が、これほど暴力団に汚染されているなら、他の業界にも被害者 がいるはずだ。ヤミトバクの会員名簿は、アッと驚く顔ぶれのはずだ。 こんなにまわりくどいからには、よほどの事情があるのだろう。 1.閑居を阻む人々 若いころの与太郎は、多くの人々に紹介されたり、知合ったりしたが、 誰からもヒマそうに見えたらしい。図面を引いたり、文章を書いた経験 のない人たちは、ヒマつぶしの作業だと信じているフシがある。 さらに考察すると、多くの人々は、いつも誰かに追われながら働いて いるのに、与太郎は誰からも命令されず、もとより注文に追われている わけではない。注文がなくても、なにかしら仕事しているのだが……。 あるとき、店舗改装の見積を依頼したのがきっかけで、内装会社々長 と知合った。毎日のように車で迎えにきて、あちこちの工事現場に案内 され、喫茶店やレストラン、夜の酒場まで御馳走になった。 たぶんその社長は、年下の友人として懇ろにもてなし、いつの日か、 ビジネス・パートナーに育成するつもりだろう。 与太郎にとって、すこし気が重いだけで、さほど迷惑ではない。 2.退屈しない人々 この社長にかぎらず、いささか心外で迷惑なのは、与太郎が退屈して いるらしいので、その無聊を慰めてやろうとする親切心である。 (ある老人に、当然のごとく夜昼を問わず呼びだされたこともある) ふだん自宅に閑居して、気の向くまま(自前で)喫茶店や酒場に向う のが、与太郎の本分である。さしたる用もなく、十数時間も向きあって 退屈しないのは、与太郎が天から授かった才能によるらしい。 与太郎が合槌を打つだけで、なぜか多くの人は語りつづける。 たぶん話題の方向を先読みするので、話し手の心が緩むらしい。 ただし、与太郎に興味がないので、十分に満足を与えるには至らない。 ──「人を退屈させてはいけない(エルミタージュ美術館の入口の標識)」 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19670120 退屈論 ── 竹内 康《退屈させない人間 19670120 宴のあと》 3.指を失くした人々 さきの内装会社々長が、例によって車で迎えにきて、あちこちの現場 に案内され、喫茶店やレストラン、夜の酒場まで御馳走になった。 その日、妙なところへ立寄ったのが、本題である。 古ぼけた安アパートの一室で、事務机に電話だけ置いて、中年の男が 座っていた。なにひとつ調度品もなく、まったく生活感がなかった。 どうして社長は、こんなところに用があるのか……。 中年男は、社長の事務所で見かけたことがある。 この日、たがいに会釈したものの、さすがに話題がない。 なにかの拍子に、右手の人差指が欠けているのに気づいた。 ふつう、やくざの世界では、不始末を詫びて小指を落すそうだ。 ここまでは映画でも知られているが、不始末の度合いに応じて、薬指 から中指を経て人差指から親指に及ぶこともあるらしい。 ただし、労災事故で指を失った者が、再就職できずに、補償金を使い はたして暴力団に入るケースもあるらしい。あるいは、指を詰めたのを 労災事故だと偽るケースもあるので、いずれもマユツバなのだ。 そういうわけで、指の欠損者を差別してはいけないとはいうものの、 現実には、これ見よがしにチラつかせる者もいるので、気を許せない。 (何人か、酔った勢いで注視したこともあるが、素人には区別できない) 4.謎のアパート さて、アパートの中年男は、要するに「電話ノミ屋」だった。 たぶん、つぎのような電話を待っていたにちがいない。 (その場で、一本かかってきたので、やりとりを空想再現してみよう) 「もしもし」「はいはい」(すぐには名乗らないが、互いに確認できる) 「タナカだが、1レース、2−3で4本」「はいはい)」 これだけを、中年男が復唱しながらメモして、電話が切れる。 第1レースの馬券「2−3」を6枚買った、という契約である。 たぶん「タナカ」は本名だが、どこの誰かは、会員登録されている。 実際のレースの直前まで受付けるらしい。 かりに、他の者が「タナカ」に成りすましても、見ず知らずの第三者 であるわけがないので、すぐにバレるだろう。 この段階で危険を突破しても、賞金を得る手続きで難航するはずだ。 当らなかった場合は、本来の「タナカ」に対して請求される。 自分は「知らない、覚えがない」と主張しても、相手にされない。 面倒をおこすより、おとなしく掛金を払ったほうが安全だ。 ここで視界を転じ、客の「タナカ」が電話する状況を再現しよう。 客の「タナカ」は「素人衆」で、江戸時代なら「旦那衆」である。 時間的に自由な商店主など、自営業が多いはずだ。 来客中でも、ふと思いたって、電話することもあるらしい。 「タナカだが、1を、2−3で4本、おねがいします」だけで通じる。 喫茶店などで、テレビ中継を見ながら、席を立つ者は怪しい。 5.ノミ賭博システム マスコミやコメンテーターは、よくも知らずに「暴力団の資金源」に なっていると騒いでいるが、それほど大規模なシステムを要しない。 安アパートを転々とすれば、誰も追跡できないはずだ。 設備も資金も要らないので、誰でも胴元になれる。 賞金は即日支払うが、掛金の集金は次週まで猶予される。 (客の勝ち分を「呑む」ところから「ノミ」行為という) 暴力団の事務所も、電話を置いて、新米の団員に留守番をさせている。 そばにパソコンも置くので、ネット・サーフィンのアクセスが増える。 まさか組事務所で、直接「ヤミトバク」を受付けたりはしないだろう。 このブログも、つぎのデータが(日々一定の回数で)検索されている。 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030504 指定暴力団一覧 6.かたぎとやくざ 与太郎は、知らなくてもいいことまで知っていたりする。 うかつに話しはじめると、その筋に通じているように誤解される。 きわどい連中に接したことはあるが、まったく無縁である。 むしろ、まったく知識のない人が、あまりに疎いため、運わるく関与 したりすると、世間体を憚って、誰にも相談できない実態がある。 警察や弁護士は、知りすぎていて、いざというとき頼りにならない。 いまや誰にも遠慮しなくてよくなったので、思いだすままに回想する。 もちろん、垣間見ただけの情景なので、他にも多彩で複雑なケースが 存在するはずだ。(未完) ── ようやく去太郎は、これが遊びでないことに気づいた。 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20081130 無聊の悪夢 〜 伊仲グランドホテルにて 〜 ◇ http://d.hatena.ne.jp/adlib/20100628 ↑名古屋場所は残した 〜 どーした、婿どの!? 〜 ↓相撲 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C1%EA%CB%D0 http://q.hatena.ne.jp/1276663477 三大禁じ手 〜 薬物・八百長・闇賭博 〜 http://q.hatena.ne.jp/1276663477#c180274 ── Aさんにとっては小銭だったが、Bさんは全財産を賭けていた。 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5995989.html 畜馬の友 〜 何がシェーンに起こったか? 〜 (20100703)
|