与太郎文庫
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2008年04月14日(月)  激励と熱情 〜 忘れうべき書簡 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20080414
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html
 
 Ex libris Web Library;Ogawa, Takashi
 
Sent: Tuesday, April 15, 2008 14:32
To: 'Mr. 出谷 啓'
Subject: 小川 昂 氏の訃報
 
 小川 昂 音楽文献学 19120301 東京 新宿 20080414 96 /元N響事務長
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20080414
 激励と熱情 〜 忘れがたい書簡 〜
 
 ◇
 
 Mail'20040929 17:18 to Mr. Detani, Kei
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040927
 訃報 〜 音友・レコ芸とその時代 〜
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
── 小川 昂氏(おがわ・たかし=元NHK交響楽団事務長)14日
午前4時28分、肺炎のため東京都新宿区の病院で死去、96歳。東京
都出身。自宅は東京都目黒区上目黒3の27の17。葬儀は近親者のみ
で行う。喪主は長男治之(はるゆき)氏。
 長野県立長野図書館司書を経て、音楽資料の専門家として活躍した。
新日鉄音楽賞特別賞などを受賞。(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008041401000631.html
 
 せっかく激励の手紙(Let'196809‥ 正しくは Diary19690115)を貰
ったのに、返事を書かなかったのは、もっと丁重な礼状を出そうとした
ためである。たとえば《弦楽技法》の問合せなど、無礼千万だが……。
 
── かつて《音楽100年表 19680801 Jujiya》の寄贈に対して、激励
の手紙を下さった小川 昂 氏の大著《日本洋楽書索引》はどうか。
 おどろくべきことに、この本もインターネット上で発見できなかった。
《日本書誌大系(全4巻)日外アソシエーツ》にも掲載なし。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040614
 幻の弦楽技法 〜 失われた本をもとめて 〜
 
 実際に《洋楽索引 上巻 197511‥ 音楽博物館》を手にとったのは、
もっと前で、書名も《日本洋楽書索引》と思いこんでいた。
 これを芸大図書館や国会図書館に訊ねたのに、発見できなかった。
 
 しかも、担当司書が「その書名では存在しない」「在庫がありません」
と突きはなすのは解せない。少なくとも、著者名が分っていて、数種類
の書名を検索できないのは、図書館の機能を放棄している。
 
 さらにいえば、この本は「索引の索引」であって、ライブラリアンが
もっとも重要視すべきものだ。このような情報管理の非常識は、近年の
年金記録騒動で、これでもかというほど露呈されてしまった。
 
 当初《音楽100年表》を発送したのは、大橋課長が「全国の関係者にも、
贈呈してはどうか」といったためで、担当者は出谷啓である。
 ところが《月刊アルペジオ》では、出谷くんは命令に従わなかった。
 
 いまも解せないが「東京に顧客が居るわけやない」という理屈らしい。
 大橋さんは「切手代がモッタイナイ、いうんですよ」と不思議がった。
 与太郎も「そんなもんかなぁ」と云っただけで、黙りこんだ。
 
 したがって、小川氏には《月刊アルペジオ》は届いていないはずだ。
 このことも、与太郎が礼状を先送りした理由の一端である。
 しかしながら、小林道夫氏には、毎月とどいていたらしい。
 
── しばらくのち、小林氏から、はがきをいただいた。十字屋楽器店
から、毎号<アルペジオ>を送っていたらしく、このほど転居につき
下記宛によろしく、といった内容の、手ずからのペン字であった(略)。
 先のはがきの件をいうと、「いえ、あいかわらず、旧住所のほうへ、
参っております」とのことだった。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19710217
 いそがしい指 〜 小林道夫リサイタルのあとで 〜
 
(20080415)
 
 当時、激励の手紙とみえたが、いまにして思いあたることもある。
 おそらく《洋楽索引 上下巻 197511‥ 音楽博物館》編集中の著者の、
社交辞令、あるいは書店(音楽書販売店)あての宣伝の可能性がたかい。
 
 しばしば人は、わが人生を変えた書物を挙げるが、与太郎にとって、
氏の手紙こそが人生を変えたかもしれない。氏の激励に刺激され、一気
に《月刊アルペジオ 19690401》創刊に突きすすんだのである。
 
 つまり、氏の手紙が、スポンサーを(最終的に)折伏したともいえる。
 もし《初演年表》を送っていなければ、手紙も来なかったはずだ。
 当時の連用日記では、一週間後に《PR誌》企画書に取組んでいる。
 
── レポート《稟議書のすすめ》16枚まで、昨夜から書き進む。
《PR誌》と別のものだが、果して何のためにこんなものを書いている
のか、自分でも判らぬ。(19690123 Diary)
 
 くりかえし書きとめる。出谷くんが送った《記念誌》で、数ヶ月後に
編集者あての手紙がきて、さらに数ヶ月後に《PR誌》が創刊された。
 出谷くんの処女原稿は、その《アルペジオ》に登場したのである。
 
(20080421)
 
 修訂;ブクログ《小川文庫》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4276007410
── 小川 昂/中村 洪介《日本のオーケストラ 1983‐1985 198805‥ 日本交響楽振興財団》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J7YYQ0
── 小川 昂・編《洋楽索引 下巻 1981 198102‥ 音楽博物館》民音音楽資料館 ¥10500
〜 作曲者と原題と訳題を引き出すための 〜
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J8VGII
── 小川 昂・編《洋楽の本 明治期以降刊行書目 1977 197702‥ 民主音楽協会民音音楽資料館》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J91K1U
── 小川 昂・編《洋楽索引 上巻 197511‥ 音楽博物館》民音音楽資料館 東京音楽社 ¥10500
〜 作曲者と原題と訳題を引き出すための 〜
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J934YG
── 小川 昂・編《日本の交響楽団定期公演記録 〜 1927-1971 1972‥‥ カワイ楽譜》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JADT7M
── 小川 昂・編《本邦洋楽関係図書目録 1965‥‥ 音楽之友社》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JAX3UK
── 小川 昂・編《本邦洋楽関係図書目録 1957‥‥ 音楽之友社》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JBDNEA
── 小川 昂・編《本邦洋楽文献目録 1952‥‥ 音楽之友社》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4943886051
── 小川 昂・編《新編日本の交響楽団 定期演奏会記録 1927-1981 198310‥ 音楽博物館》民主音楽協会音楽資料館 ¥14700
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4943886086
── 小川 昂・編《新編日本の交響楽団 定期演奏会記録 追補 1982-1991 199211‥ 音楽博物館》民主音楽協会音楽資料館 ¥24150
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J6RMT2
── 小川 昂・編《洋楽の本 追補 1985 明治期以降刊行書目 198506‥ 民音音楽資料館》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J85ZAI
── 小川 昂・編《洋楽の本 追補 1979 明治期以降刊行書目 197907‥ 民音音楽資料館》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J85ZAS
── 小川 昂・編《洋楽の本 追補 1978 明治期以降刊行書目 197807‥ 民音音楽資料館》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J8SM3K
── 小川 昂・編《洋楽の本 明治期以降刊行書目 追補 1977 197702‥-07‥ 音楽博物館》民主音楽協会民音音楽資料館 ¥10500
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JBH3R8
── 小川 昂《レコードはいかに整理するか 〜 家庭・学校・図書館 1950‥‥ 音楽之友社》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4943886078
── 小川 昂・編《洋楽の本 明治期以降刊行書目 追補1 198701‥-02‥ 音楽博物館》民主音楽協会民音音楽資料館 ¥7350
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4943886094
── 小川 昂・編《新編日本の交響楽団 定期演奏会記録 追補2 1992-2000 200203‥ 音楽博物館》民主音楽協会民音音楽資料館 ¥31500
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4756807100
── 小川 昂・編《オーケストラ作品演奏時間表 199804‥ 大空社》P500 ¥15750
 与太郎も《初演年表》の編集中に、同じようなデータブックを数種類
下準備していたが、スポンサーには見せなかった。
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000J7T47O
 増井 敬二・編著《データ・音楽・にっぽん 198002‥ 民主音楽協会民音音楽資料館》音楽博物館 ¥5250
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/494388606X
 増井 敬二《日本のオペラ 明治から大正へ 198411‥ 民音音楽資料館》¥4515
http://www.min-on.or.jp/library/about.html (廃)音楽博物館
 
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(20101220)
 


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