与太郎文庫
DiaryINDEX|past|will
2007年04月01日(日) |
日中熱中 〜 いそがしい男 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070401 ひとたびキッシンジャーに口説かれた女は、こんなにも忙しい男が、 一緒に居たいというのだから、とても断われない、と観念するそうだ。 (この噺は出典不明の伝説的ジョークで、エプリル・フールにあらず) 有能な医者は、すぐに患者を治すので、病人がいなくなる。 無能な医者は、すぐに患者を治さないので、病人が門前列をなす。 いつも忙しそうな男は、仕事を終らせないから忙しいともみられる。 ◆ 史上初!日中同時生放送▽激論!どーする日中新時代 ── 4月に中国の温家宝首相が来日する。小泉政権下で冷え切った日 中関係が、雪解けに向かうのだろうか。しかし"靖国参拝"や"歴史認識" など日中両国が真の隣国として共に歩むには、まだまだ克服しなければ ならない課題が山積している。日中双方の論客を日本のスタジオに迎え、 両国で同時生放送を実施。日中のスタジオに集まった一般視聴者も交え、 両国の間に横たわる諸問題について討論を繰り広げる。 ── 《朝まで生テレビ 20070330(金)25:20〜28:20 瀬戸内海放送》 /宮崎 哲弥/森本 敏/下村 満子/石井 明/劉 江永/湯 重南 /邱 震海/石 斉平/黄 海波/田原 総一朗/渡辺 宜嗣/長野 智子 日本人一千万人、中国人一億五千万人が、同時に視聴しているという ふれこみの同時中継だったが、さしもの朝生ファンも、約30分後には 睡魔に襲われた。 そもそも中国語は、アクセントやイントネーションに厳格だそうだが、 緩急のリズムがなくて、一本調子である。おまけに同時通訳も一気呵成 に、棒読み同然にまくしたてるので、息つくひまがない。 その内容もまた、北京政府のスポークスマンと同じく十年一日である。 十人の中国人が、そっくり同じ意見を述べるのは不気味である。 こういう人たちのヒソヒソ話は、想像を絶するにちがいない。 2ちゃん掲示板では、ほぼ同時進行の投稿がつづいていたが、意外に 穏健で、気のきいたツッコミがなかった。 辛口論客は、みんな退屈して寝てしまったのだろう。 ◆ 世界史の設計者 ── 《特別来日! 外交の巨人キッシンジャーの警告「目覚めよ! 日本人」“交渉の極意”を伝授 20070401(日)07:30〜08:55 OHK》 ◇アメリカを代表する外交専門家で、ベトナム戦争終結への貢献から ノーベル平和賞を受賞したヘンリー・キッシンジャー元国務長官への単独 インタビューを伝える。世界をグランドデザインしたともいわれるキッ シンジャー氏は、激動の世界情勢をどのように分析し、予見するのか。 北朝鮮外交など今の日本の課題について語る。インタビュアーは安藤優子。
Kissinger, Henry Alfred 国際政治学 19230527 Germany America / ニクソン&フォード政権期の国家安全保障担当大統領補佐官、国務長官。 ──────────────────────────────── 石破 茂 元防衛庁長官/衆議院議員 19570204 鳥取 /二朗の長男 ──────────────────────────────── ♀安藤 優子 テレビ・キャスター 19581119 千葉 /199303‥離婚 /20061225 堤 康一(フジテレビ・プロデューサー)と再婚
翌朝は、どういう偶然か、キッシンジャーの来日インタビューがあり、 その貫禄と風格に、思わずひきこまれてしまった。 83歳の老人に、みるみる熟女キャスターの心が傾いていく。 男女三人の座談で、司会者が二人の異性を見るときに、左右どちらが 多いか、とても正直で一目瞭然の結果になる。 男の司会者は若く美しい女に傾き、女の司会者は強く逞しい男に傾く。 石破元防衛庁長官は、どちらかといえば善人なのだろう。 「中国は一党独裁で、野党がないから、政権交代はあり得ない」などと、 世紀の外交官に説明している。そんなことは中学生でも知ってるはずだ。 スタジオに集められた防衛大学生30人も、まったく精彩がない。 入社面接のような受答えばかりで、はっとするような青年がいない。 十人一色ではないが、彼らの意見は、たんなる説明にすぎない。 ◆ 「日本が多数の核製造も」キッシンジャー氏懸念 74年の米公文書 フォード米政権の国務長官だったヘンリー・キッシンジャー氏が19 74年8月、「日本は現行の核拡散防止条約(NPT)の枠組みで、多 数の核爆弾を製造することができる」と述べ、日本の核武装に強い懸念 を示していたことが7日、機密指定を解除された米公文書で分かった。 70年代の米外交を主導したキッシンジャー氏は、74年5月にシリ アのハフェズ・アサド大統領(当時)との会談でも日本の核武装に言及 したほか、最近の論評でも日本の核保有の可能性を指摘。今回の文書は、 同氏が日本に対して根深い不信感と警戒感を抱いていたことを物語って いる。 国家安全保障会議(NSC)の会談記録(極秘)によると、キッシン ジャー氏は同年8月21日にオーストラリアのショー駐米大使(当時) と会談し「私は日本が核を保有すると常に信じてきた」と言明した。 会談はインドによる初の地下核実験の3カ月後で、同氏は核拡散を懸 念する大使に、NPTは核兵器を製造し爆発させた国だけを「核保有国」 と定義していると説明。日本が核実験をしないまま「多数の核爆弾」を 獲得する可能性に言及した。 日本が開発中だった気象衛星打ち上げロケットについても「気象観測 だけが目的ではないはずだ」と述べ、核弾頭を運搬できる軍事ミサイル への転用の恐れを示唆した。(共同)(2007/04/07 19:38) http://www.sankei.co.jp/kokusai/usa/070407/usa070407003.htm ◆ 米国:半数の国民「人類は神が創造した」と考える ── 米国人の半数近くは神が人類を創造したと考えている−−。 米誌ニューズウィークは3月31日、人類の進化に関する米国人の考 え方についての世論調査結果を発表した。 それによると、神が人類を創造したとみなす人は48%。人類は長年 かけて進化し、この過程で神の役割はなかったと考える人は13%で、 進化の過程を神が導いたと考える人は30%だった。 また91%が神を信じ、信仰する宗教は全体の82%がキリスト教で、 そのほかの宗教の信者は5%だった。 3月28、29の両日、18歳以上の約1000人に聞いた。 (ニューヨーク共同)毎日新聞 20070401 17:22 ◆ ── 《NHKスペシャル・戦争を知らない君たちへ[再]「特攻」 城山 三郎・青年指揮官を追う▽最後の特攻隊長23年の人生 20070401(日)24:35〜25:25 NHK総合》 城山 三郎 作家 19270818 名古屋 神奈川 20070322 79 /籍=杉浦 英一 [1958年下期直木賞]《総会屋錦城》《小説日本銀行》《落日燃ゆ》 《毎日が日曜日 197502‥-12‥ 読売新聞》 ◆ ── 「面白いからやってごらん」と私は家の者に云ふのだが、「さう ですか、面白いんですねえ」と口先だけで云ひながら、誰もそんな実験 をやらうとはしない。忙しいのです、と無言の返答をしてゐる。勿論私 は強ひはしない。だが、忙しいといふのはどういふことなんだ。それは そんなに重大なことなのか、と肚の中でつぶやくこともないのではない。 ── 尾崎 一雄《虫のいろいろ 194801‥ 新潮》初出 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19471225 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19710217 いそがしい指 〜 小林道夫リサイタルのあとで 〜 (20070402-0407)
|