与太郎文庫
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2007年03月02日(金) |
贅沢考 〜 負け惜しみの力学 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070302 神田うのと美川憲一が、あいかわらず宝石やブランドを自慢している。 ティファニーに電話すれば、誰でも買えるのに、なにが自慢なのか。 稼ぎが自慢なら、札束や通帳だけ見せればすむのではないか。 ホリエモンが「たいがいの物は金で買える」と云うと、みんな怒った。 「金で買えないものが、いっぱいある」と云いたいらしい。そんな物は どこに売ってるのか。売ってない物まで買えるとは云わなかったのに。 北朝鮮では、ロレックスの時計や高級外車が尊重される。このことは 彼らの工業技術が及ばないことを、あからさまに物語っている。 独裁者みずから気づかなければ、だれも教えることができない。 韓国人の観光客が、ルーブル美術館の前で記念写真を撮っていた。 「何が素晴しかったですか」と問われ「モナリザが良かった」と答える。 「どんな点が?」と問われ「世界中みんなのものだから」と答えた。 まぁいいや、もともと《モナリザ》はイタリアで描かれ、フランスに 運ばれ、エジプトの《ツタンカーメン》も大英博物館に飾られている。 こういうものは、金を払って買ったわけではなさそうだ。 イギリス人の原作《猿の惑星》は、日本人をサルに見たてたそうだ。 アメリカ人が《自由の女神》が倒されているのを見るや、拳で地面を 打って悔しがる。もとはフランスからプレゼントされたはずだが。 イスラム教徒は、キリスト教徒の作った武器を奪って戦っている。 同時多発テロも、敵の飛行機を使ったのだ。自前の武器がない。 たぶん武器商人は(矛や盾のように)敵味方どちらにも売るのだろう。 映画《アラビアのロレンス》に登場するアンソニー・クインの演技は、 どこからどこまでが演技なのか、本人にも分らないのではないか。 アラブの首長たちは、会議中にテーブルを跨いで闊歩するらしい。 戦乱のさなかに、文明の利器を漁って、柱時計などを引きずりだす。 二三度ゆさぶって動かないと、怒ってブン投げる。 彼らは、工業製品が修理できるものだということが理解できないのだ。 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20060216 絶望三業 〜 金より大切なものはない 〜 http://d.hatena.ne.jp/adlib/20060217 経済美学入門 (20070313)
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