与太郎文庫
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2004年08月26日(木)  はてな市長夫人への手紙 〜 はてな市民より 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040826
 
 拝啓、マダム・レイコン 閣下
 残暑お見舞い申しあげます。
 はじめて経験された東京の夏は、いかがでしたか?
 
 あなたは大阪府民として生れ、あるとき京都市民となり、あるときは
東京移民となったものの、その実体は、はてな市長夫人閣下なのです。
(最近の日記で、市民の流出についてご心痛の由、僭越ながら私見を)
 
 一年前わたしが、はてな市にたどりついたころは数万人だったのに、
中学や高校の休暇ごとに人口が増え、いまや十三万人だそうですね。
(古代アテネより小さく、中世フィレンツェよりも大きいはずです)
 
 魅力ある都市には、おおくの旅人がおとずれ、その数は市民の数倍に
およびます。そのまま定住して市民になる者もあれば、生まれそだった
若者が故郷を捨てて旅に出ることも自由なのです。
 
 太平洋ひとりぼっちの堀江謙一を出迎えたサンフランシスコ市長は、
パスポートの提示を求めませんでした。
「コロンブスだって、持って来なかったんだから」という理由で。
 
 日本野球界から追放処分された野茂英雄を受けいれた大リーグ監督も
「ボール一個を握って、海をわたってきた彼を、敬意をもって迎えたい」
とコメントしました。
 
 市長夫妻の公務は、出迎えるだけでなく、招待してキー(市の鍵)を
授けたり、「いつでも戻っていらっしゃい」と見送ることも重要です。
 ♪ Until we meet again.
 
>>
 
 はてなダイアリー利用者に100の質問
 
86. この先、利用者はなんにんくらいまで増えると思いますか?
  できれば、3万人以内。5万人以上になれば分割すべきでしょう。
 
95. “はてな起業家”近藤淳也は(なるべく早く)夫婦そろって、経営
  実務から引退して、“はてな共和国の象徴”となり、一族こぞって
  ユーモアとウィットに日夜専念すべきです。
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030712
 
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 つい半年前、メール・マガジンを断わると「理由を書いてください」
とあったので「退める決心をした者の意見より、いま迷っている読者の
意見を求めるべきではありませんか」と記しました。
 
 イスラム教では、婚約契約書に「離婚の条件」を明記するそうです。
 これだと「あなたを命がけで幸せにします」というような口約束が、
いかに空しいか、よく分かります(わたしの周辺では手おくれですが)。
 
 最後に(ますます余談ですが)住民票コードや年金支払記録はじめ、
ガソリン・スタンドやレンタル・ショップなどの会員登録にいたるまで、
無数の契約を余儀なくされる現代人の近未来です。
 
 ひとつの契約を解除するにも、暗証番号その他を即時提示しなければ
なりません。管理能力がおとろえた老人は、自力では解約できなくなり、
預金残高がなくなるまで、払いつづけることになります。
 
 とくに毎月数百円というような小口契約が累積して、莫大な不良債務
が自己増殖したり、更新されないレンタル日記が、巨大な情報廃棄物と
なって、すべてのパソコンを重々しく支配するのではないでしょうか。
 
 残暑きびしき折柄、くれぐれもご自愛ご精励ください。
 あなたの愛しの君や、愛すべきスタッフ諸兄に、何卒よろしくお伝え
ください。いつも手ぶらで申しわけありませんが……。
 
                はてな市民 adlib こと 与太郎 拝
 
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http://d.hatena.ne.jp/reikon/20040823
http://www.hatena.ne.jp/iwashi?mode=treedetail&thread=4526


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