与太郎文庫
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2004年06月03日(木)  遠來の朋

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040603
 
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 學而時習之。不亦説乎。
 有朋自遠方來。不亦樂乎。
 人不知而不慍。不亦君子乎。

 子曰く、学んで時にこれを習う。また説(よろこ)ばしからずや。朋
(とも)あり、遠方より来たる。また楽しからずや。人知らずして慍
(いきど)おらず、また君子ならずや。 ── 孔子《論語・学而第一》
http://kanbun.info/keibu/rongo01.html
 
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 数ヶ月間にわたって、ドアから出ない者にとっては、新幹線で2時間
の距離は“はるかなる遠路”である。しかも35年ぶりの再会となれば、
心理的距離もひとしおなのだ。
 
 かつて彼は(与太郎の結婚披露宴で)つぎのように発言している。
「進行ぐあいから、お役ごめんかなと思って、つい度を過ごしてしまい
ましたので、すこしフラフラしながら、お伺いさせていただきます」
 
 補足すると、彼は(総合司会ではなく)田舎から出てきた親戚の老人
や友人にハンドマイクを向ける役割だった。「のど自慢」や「三つの歌」
の趣向である。最後に彼は、つぎのようにしめくくった。
 
「あたくしは新郎の、大の親友だと思っておりましたが、きょうここに
お集まりの皆さんをみて、さすが新郎には親友がおおい、と感心してし
まいました。新郎新婦、ほんとうにおめでとう」
 
 NHK京都放送局のアナウンサーを“隠し玉”として、わざと友人の
末席に温存していたのである。プロの前でアマチュアの司会者は、さぞ
(緊張して)やりにくかったにちがいない。
 だが、当の司会者は、中学以来の後輩である馬場久雄君が、はじめて
経験する大役をつとめあげた。その後、十数回も引っぱりだされた彼は
「最初のときが、いちばんよかった」と述懐している。
 
 ついでに書きとめておくと、おなじく後輩の田村忠彦君が新郎新婦に
対する“代表質問”の形式を採用している。いずれも出席者のスピーチ
を短かくするための工夫で、竹内康君の提案によった。
 
 中林速雄氏の消息は、一年前にホームページで発見し、とんでもない
かんちがいを経て、このたびの再会にいたった。そのときの詳細な記録
を書きとめているが、ともに“NHKの人々”シリーズの一部である。
 
 例年五月末から六月中旬にかけて“鬱の季節”だが、今年はどうか。
→ 《コールバック 20030411 与太郎文庫》
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20030411
 
(つづく)Day'20040608


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