与太郎文庫
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2003年08月27日(水)  舌を噛んだ人々

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030827
 
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 黒衣の男 凶行一瞬 小倉クラブ襲撃 「ドーン」ビル揺れる
 20030819 西日本新聞
 「キャー」「何をするんだ」ー。十八日夜、北九州市小倉北区の繁華
街で起きた爆発物らしきもののクラブ投げ込み事件。鈍い爆発音ととも
に店内に怒号が飛び交い、路上で逮捕劇が繰り広げられた。大勢の人前
で取り押さえられた男はその場で舌をかみ、間もなく死亡した。お盆休
みが明け、日常の暮らしが戻ったばかりの小倉の街は、突然の凶行に震
え、不安を募らせた。
「ドーンと重機が突っ込むような音だった。地震のようにビルが揺れた」。
すぐ近くのビルにいた会社員男性(38)は爆発のすさまじさをこう表
現した。“標的”とされたクラブは数枚のサッシが割れ、天井と壁とテ
ーブルが壊れた。
 直後の様子を通りがかりの男性(50)が見ていた。「フルフェース
の黒いヘルメットに着衣も黒ずくめの男が店の中から逃げ出し、店の中
から従業員らしき四、五人の男が追いかけてきた」
 従業員らは男を羽交い締めにし、周囲に向かって叫んだ。「一緒に取
り押さえてくれっ!」「警察に電話を」ー。
 近くにいた会社員男性(26)はもみ合う男たちの中に飛び込んだ。
数人の通行人が一緒に手足を押さえる。うめく犯人の男。目の前で、従
業員は犯人をあおむけにし、ヘルメットをはがした。「角刈りの男が口
から血を流してぐったりしていた。従業員が『自殺するな!』と叫んで
いた」。会社員は興奮していた。
 
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 取り押さえる際に圧迫死?クラブ襲撃男、胸に内出血跡
 20030820 Yomiuri On-Line
 北九州市小倉北区の「倶楽部(くらぶ)ぼおるど」に18日夜、爆発
物が投げ込まれた事件で、犯行直後に死亡した住所不定、指定暴力団・
工藤会系中島組員城戸真悟容疑者(33)の死因は、胸部圧迫による窒
息死の疑いが強いことが19日、福岡県警の司法解剖でわかった。
 城戸容疑者は爆発物を投げ込んだ後、近くの路上で従業員らに取り押
さえられた際、激しく抵抗していた。司法解剖の結果、胸部に内出血の
跡があり、もみあった際、強く胸を押されるなどして気道が圧迫され、
呼吸困難に陥ったとみられる。舌をかみ切って死亡したとされたが、舌
に傷はあったものの、かみ切ってはいなかった。
 
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 ◆ 下記の事件について削除依頼あり、検討中(20060307)。
 
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 舌をかむ
 テレビの時代劇で、忍者が捕まり縛られてしまうシーン。「さあ、白
状しろ」と迫られると「グッ」舌を噛み切って死んでしまう。私も「敵
もなかなか」などと思いましたが、実は舌を噛み切って死のうとする人
は古くからいましたが、成功率はほとんどありません。
 法医学の先生方も「死ぬことはまず難しい」といいます。舌を噛み切
った場合、死因として考えられるのは出血多量。舌の下側にある舌動脈
は内径が小さく、切っても「ドバッ」と出るものではなく、また舌は筋
肉の塊だから切っても収縮して、傷口の血管をふさいでしまいます。
 また、舌を噛み切ると、ノドが塞がり、窒息するというのもウソ。警
視庁でも舌で成功したことを聞いたためしがないという。
── 杵渕 篤《医者の無駄話1 http://www.ic-net.or.jp/home/kine/1.htm》
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 「ひきつけで舌かむ」は誤解
 けいれんが起こっているときは、絶対に揺すったりさすったりしては
いけない。「ひきつけで舌をかむ」などという話は全くの誤解。口の中
にものを入れると窒息の危険性があるので絶対にやめよう。衣服を緩め
首を伸ばし、呼吸が楽にできるようにしてあげて、冷静に対応しよう。
── 月崎 時央《健康連載 第16回》
http://www.nikkansports.com/ns/general/health/30/he30_16.html
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 血が出るまで舌をかむ
 アメリカ海軍の諺に「駆逐艦の艦長は血が出るまで舌をかむ」という
のがあります。駆逐艦では艦長が舵を握ることになっている。しかし、
艦長がいつも舵を握っていては後継者が育ちません。いくら知識を持っ
ていても、実際に舵を操作してみないと人は育たない。そこで艦長は副
官に舵をまかせます。そばにいて艦長が「少し右」「そこで左」と口出
ししたり、手出しをすれば、支障なく進むのですが、それではまかせた
意味がない。艦長は言いたいのをじっとこらえて奥歯をかみしめます。
「血が出るまで舌をかむ」です。まかせるということ、待つというのは、
それほどたいへんなことです。
── 寺本 義也《おもしろい!」と「やってみよう!」》
http://www.google.co.jp/search?q=cache:pzBJmDx8YiIJ:www.unisys.co.jp/club/pdf/15007/15007-kantogen.pdf+%E8%88%8C%E3%82%92%E3%81%8B%E3%82%80&hl=ja&ie=UTF-8
 
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 ZENON (B.C.495?〜435?)
 
 ゼノンは古代ギリシャの人で南イタリアのエレア派哲学の中心人物で
した。生まれ育った頃のことは分かっていませんが、最期については、
多くの伝説が残っています。
 紀元前435年頃エレアで死形に処せられたと言われています。また、
死刑されようとしたとき、王の耳に入れておきたい秘密があるといって、
王の耳もとに近づき、王の耳にかみつき、首を切られても、ゼノンの頭
は王の耳のにぶらさがっていたとも伝えられています。
 別の伝説によると、王の前に立ちはだかり、自分の舌をかみ切り王の
顔にその舌を吐きつけ、どっとその場に倒れたともいわれています。
 ゼノンは、数学の分野では無限と運動についての逆説(パラドックス)
を唱えたことで有名です。その1つを紹介してみましょう。
 
 「足の速いアキレスとかめが競走します。かめは前方からスタートし、
アキレスは後ろから追いつき追い抜く競走をさせると、永久にアキレス
はかめに追いつくことさえできない。なぜならば、かめの出発点上にア
キレスが来たとき、かめは少し先へ動いている。さらに、その位置まで
アキレスが来たとき、かめは、少し先まで動いている。こう考えると、
アキレスはかめに永遠に追いつかない」というものです。
 常識的にはアキレスがいっかは追い抜いてしまうのですが、当時の古
代ギリシャの哲学者たちはぜノンを論破することができませんでした。
これは、直線を無限に分けることができるということへの反対の意見の
1つだったのです。
 ゼノンによって「無限」のおそろしさを知らされ、ギリシャの数学者
たちも、「無限大」とか「無限小」とかf線分の上には無限の点が集っ
ている」という「無限」から数学の研究内容を避けようと用心深くなっ
たのです。
── 佐久間 孝文《世界の数学者》
http://tombow-web.hp.infoseek.co.jp/index.htm
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 Retire
 
“老いたるアキレス”とは、ゼノンの詭弁「アキレウスと亀」から思い
ついた、いわば自嘲的造語です。
 あるとき何気なくNHK市民講座を観ていると、京都大学名誉教授・
森 毅 という数学者の解説では、この話をきいた賢人が「こんな詭弁に
つきあっていること自体、馬鹿げている」といって立ち去った、という
のが結論です。
 引退した学者とはいえ(その手は無いんじゃないか)せめて、素人に
興味のもてる説明を期待していたので、がっかりしました。あらためて
素人むきの通俗書や百科事典を読んでみても、納得できるものがない。
 そこで「距離もしくは時間が無限ならば、この詭弁が成立する」こと
に気づいたのですが、はたして、このような説明だけでよいものか。
 手稿《走れアキレス! 1987ca 》や《アキレスみたび 19931103 》で
図解したりするうち、そもそも疑問を抱いていた「時間とはなにか」を
自分なりの手法で説明してみよう、と決心したのです。
── 阿波 雅敏《虚々日々 20001231 阿波文庫》P242
 


 ゼノン    哲学 -334‥‥ Kypros -262‥‥ 72/-494<-434 60
 森  毅    数学 19280110 東京  /京都大学名誉教授

 
(20030827〜20060307)


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