与太郎文庫
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http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030518 83歳のローマ法王、「神の前に出る日近づく」と弱音 2003 年 5月 20日 Yomiuri On-Line【ローマ=秦野るり子】 18日に83歳の誕生日を迎えたローマ法王ヨハネ・パウロ2世は 19日、バチカン市国のサンピエトロ広場に集まった故国ポーランドの 巡礼者を前に、「神の前に出て、自分の生涯を語る日が近づいているこ とを、日に日に強く認識している」と語った。健康状態が回復している と見られていただけに、弱気な言葉が波紋を呼んでいる。 法王は、一時は聞き取りにくかった発音が明確になるなど、このとこ ろ目に見えて健康状態は良くなっていた。来月にはクロアチアとボスニ アを訪れるほか、8月にはモンゴルへの長旅が検討されるなど活発な外 遊を再開する予定となっている。 ローマ法王は、ヨハネ・パウロ2世が第264代。法王は古来終身が 原則で、1917年に公布されたカトリック教会法典で「終身」が明文 化された。 ── もし聖ペテロまたは聖パウロのようなクリスト教の使徒がヴァテ ィカンの法王宮を再訪することができるとしたら、彼等はおそらく「こ の壮大な宮の中にこのような不思議な儀式で崇められている神様の名は 何というのか」と質問することであろう。オクスフォードまたはジュネ ーヴでは、彼等の経験する驚きはもっと少ないであろう。しかもクリス ト教会の教義問答を精査し、彼等自身の書いたものや彼等の先生(すな わちクリスト)の言葉に関する正教派注解者連の注解を研究することは やはり彼等の免れることのできない職務であろう。しかし、トルコ人の 聖ソフィヤの会堂は美しさと大きさとが加わっていても、教祖マホメッ トの手でメディナに建立された素朴な聖堂をそのまま代表する。回教徒 らは、その信仰と礼拝の対象を人間の感覚及び想像力の水平線に引きお ろす誘惑に儼として一律に踏みこたえた、「余は一つの神とその神の使 徒マホメットとを信ず。」これが回教の単純不易な教義である。神の霊 的肖像はどのような可見的偶像にも引きおろされたことが未だかつてな いのである。 ── ギボン /村山 勇三・訳《ローマ帝国衰亡史(八)19580405 岩波文庫》P181
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