与太郎文庫
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http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021226 ■2002/12/26 (木) 保身党(1) 野田氏、新党参加せず 20021224 保守党の野田党首ら3議員は23日、東京・平河町の党本部で開かれ た両院議員総会で、保守党議員と民主党の一部議員による新党結成に参 加しない意向を表明した。 この結果、新党は、保守党の9人と民主党の4人の計13人で25日 に発足することになった。12人の保守党を1人上回るだけにとどまっ た。党名は「保守新党」に決まった。 民主党の4人は24日に離党届を提出する。 保守党から新党参加を見送るのは、野田氏、小池百合子衆院議員、月 原茂皓参院議員。保守党は23日、党所属議員を、「保守新党」と、野 田氏を代表とする政治団体「保守クラブ」に分割する手続きに入った。 保守党は結党から2年8か月で幕を下ろす。 野田氏らが政治団体を結成するのは、政党の要件(所属議員5人以上) を満たさないためだが、野田氏らは年内にも、自民党に入・復党する見 通しだ。 一方、保守党本部で23日夜に開かれた新党参加者の会合には、保守 党の二階幹事長や扇国土交通相ら8人と、民主党の熊谷弘・前副代表ら 4人が出席。党首人事での調整が続いているが、保守党側には、熊谷氏 の党首就任を容認する声も出ている。 自民、公明両党と新党は、25日の「保守新党」結党大会後、連立政 権協議に入り、26日の3党首会談で、自民、公明、保守新党連立体制 をスタートさせる運びだ。 ──────────────────────────────── 保守新党所属議員は次の通り(カッコ内数字は当選回数、敬称略) ▽衆院 海部俊樹〈14〉、熊谷弘〈6〉(参院1回)、二階俊博 〈6〉、佐藤敬夫〈5〉、井上喜一〈5〉、西川太一郎〈3〉、松浪健 四郎〈2〉、金子善次郎〈1〉、江崎洋一郎〈1〉、山谷えり子〈1〉 ▽参院 扇千景〈5〉、泉信也〈2〉、鶴保庸介〈1〉、入沢肇〈1〉 ■2002/12/26 (木) 保身党(2) 野田党首ら3氏は年内に自民党へ 20021224 自民党の山崎幹事長は24日の記者会見で、保守党の野田党首ら保守 新党に参加しない3議員の扱いについて、「自民党に入ることに何の異 存もない。年内に結論を出す」と述べ、今月中に入・復党させる方針を 明らかにした。 ──────────────────────────────── ヒラリー上院議員が今年度の米国の「最もいかがわしい人物」に= 次点は夫のクリントン氏 20021225【ワシントン24日】 政府の腐敗を追及する米国の保守派のグループ「ジュディシアル・ウ ォッチ」は24日、2002年度の「最も腐敗した人物」の番付を発表 した。第1位に挙げられたのは前ファーストレディーのヒラリー・クリ ントンさん(現在はニューヨーク州選出の上院議員)で、2位はクリン トン前大統領だった。同グループはヒラリーさんがかかわったホワイト ウォーター事件、米連邦捜査局(FBI)のファイル・ゲート事件、ト ラベル・ゲート事件から、上院議員選挙の際の違法献金受領問題まで列 挙し、ヒラリーさんは話題の映画「ロード・オブ・ザ・リング」に登場 する、大もうけの話に目がない強欲な醜い小人のゴラムの現代版だと断 定した。(写真はクリントン夫妻) クリントン夫妻は民主党員だが、共和党員や経済界指導者たちもジュ ディシアル・ウォッチにメッタンコにやられている。ルイス・フリアー 前FBI長官は「FBI史上最も腐敗し、かつ無能」な長官の烙印を押 された。内国歳入庁(IRS=日本の国税庁に相当)のロセッティ元長 官はIRSを政治的武器に利用したと糾弾された。ニクソン元大統領さ えも「オレはそこまで堕落していなかったぞ」と誇りに思うくらい、ロ セッティ氏の行状はひどかったという。 番付には人種発言で最近辞任した上院トップのロット共和党院内総務 や、破綻した巨大エネルギー企業エンロンのレイ前最高経営責任者(C EO)の名もある。レイ氏は自分の放火により会社が炎上しているのを 見物しながら琴を奏でるローマ帝国のネロ皇帝になぞらえられている。 〔AFP=時事〕 ──────────────────────────────── かつて「うんざりさせる人々」に、エリザベス・テーラー&リチャー ド・バートン、レノン&ヨーコ、レナード・バーンスタイン。 ■2002/12/26 (木) 外来語 国立国語研究所が63語の言い換え案を公表 20021226[毎日新聞12月26日] ( 2002-12-26-02:53 ) 国立国語研究所(甲斐睦朗所長)は25日、分かりにくい外来語を日 本語に言い換える工夫についての提案(中間発表)を公表した。官公庁 が作成する白書に記載されているカタカナ言葉のうち63語を選び、 「コンテンツ」を「情報内容」とするなど漢字やひらがなの表記に置き 換えた。同研究所は「高齢者にも分かるような言葉に言い換える必要が ある。公表して国民から意見を募りたい」と説明している。 00年12月の答申で、当時の国語審議会が外来語について分かりや すくする工夫を求めたため、同研究所は今年8月、有識者らによる外来 語委員会を設け、検討してきた。 官公庁で作成される「白書」に掲載されている外来語1172語の中 から、定着したものや、辞書に載っていないものなどを除き、73語を 選んで検討。「アイデンティティ」「オンライン」など10語は、どう 言い換えるか委員の中でも意見が分かれたため継続審議とし、63語に ついて言い換え例などを公表した。 公表例では、「デリバリー」を「配達、宅配」、「コンセンサス」を 「合意」と言い換えるなど、簡単に置き換え可能な言葉も示した。しか し、医療現場で使われる「インフォームド・コンセント」(十分な説明 に基づく同意)を「納得診療」、社会の意見形成に影響を与える人を指 す「オピニオンリーダー」を「世論先導者」、障害者や高齢者が活動し やすい状態を指す「バリアフリー」は「障壁除去」とする言い換えには 異論も出そうだ。 また、中間発表は、その外来語に付け加える説明として適当と思われ る例や、実際の使用例も合わせて示した。例えば「ライフライン」は、 「生命線」と言い換えるが、これでかえって分かりにくくなる場合もあ るとして、「ライフライン(生活必需物資補給路)」などとカッコの中 に説明を入れてカタカナ言葉を使うことも提案している。 同研究所は、中間発表をホームページ(http://www.kokken.go.jp) に掲載してメールや手紙、ファクスで意見を募集し、来年4月をめどに 最終発表をする予定。その後も別の外来語の言い換えについて検討を続 ける。【澤圭一郎】 ■2002/12/26 (木) アンケート(1) 株式会社ジャングル アンケートのお願い 2002年12月25日 お客様 各位 平素は、弊社製品をご愛顧いただき有難うございます。 株式会社ジャングル新製品情報をお送りさせていただきます。 このお知らせはユーザー登録をされたお客様にメールにてお送りさせ ていただいております。 ご送付先に変更があった場合や今後このようなお知らせメールが不要 な方は、大変お手数ですが、 release@junglejapan.com まで、ご連絡 くださいますようお願い申しあげます。 弊社製品をご愛用いただいている皆様へ アンケートへご協力のおねがい(実施期間 本日より2003/01/26迄) 期間中ご協力いただいた方全員の中から抽選で合計3名様へ 画像やデータの管理に最適 大容量 40GB 外付けハードディスクドライブをプレゼント! 平素より「ホームページ制作王関連ソフト」をご愛用いただきまして、 誠にありがとうございます。 今回、ジャングルでは、弊社ホームページ制作王ソフトをより皆様に ご満足いただけるアプリケーションソフトとするため、是非、現在ご愛 用頂いている皆様のご意見を参考にさせていただきたいと考えアンケー ト調査を実施いたします。 ── http://www.junglejapan.com/present/hpform.html 期間中ご協力いただいた方の中から抽選で3名様にPC・IT総合ニュース サイト「ASCII24」のアンケートにて、「欲しいPC周辺機器No.1」と報告 されたハードディスクドライブ、ホームページ作成の際に貯まった画像 やデータのバックアップや管理に最適な パソコン周辺機器No.1ブランドのメルコ社製 40GB外付けハードディスクドライブ(HDD)をプレゼントいたします。 より多くのユーザーの皆さんのご希望を伺いたいと考えておりますの で下記詳細を確認の上、ご協力をおねがいいたします。 ■2002/12/26 (木) アンケート(2) アンケート詳細 【アンケート募集要綱・注意事項】 ・実施期間:本日より2002年1月26日(日)まで ・方 法 :アンケートにご回答の上、送信ボタンを押して下さい。、 同時にプレゼントのご応募となります。 ・当選者発表:アンケートにご回答いただいた方を対象に厳選な抽選を 行い、プレゼント当選者を決定させていただきます。当選 者の発表は賞品の発送を持ってかえさせていただきます。 ・賞品発送:賞品の発送は、2003年2月上旬予定です。 ※地域によって到着時期が異なる場合がございます。 予めご了承ください。 【賞品詳細】メルコ DUB2-B40G〔40GB USB2.0&USB1.1〕 USB2.0にも対応した40GB外付けハードディスクドライブ(HDD) 高速USB2.0&汎用USB1.1、Windows&Macintosh 両対応のハードデ ィスクです。ドライバインストール不要、挿せば使える簡単設定 になっていますので、買ったその日からデータを保存する事が可 能です。 アンケートは、こちらからお願い致します。 ── http://www.junglejapan.com/present/hpform.html 皆さんのご希望に添える製品をご提供できるよう、ひとりでも多くの 方のご意見をお待ちいたしております。 引き続き、弊社製品をご愛顧賜りますよう、よろしくお願い致します。 株式会社ジャングル http://www.junglejapan.com Tel.03-3234-2102 Fax.03-3234-2226 お客様担当メールアドレス: release@junglejapan.com ──────────────────────────────── はじめ与太郎は、Microsoft「Front Page 2002」の前に、「制作王」 を購入したが、途中で投げだしてしまった。その後もメールが送られて 来るが、「こんどこそ挫折しないための講座」というような趣旨である。 しかし、今回のアンケートにしても、ほんとうに挫折したユーザーの 心に響かないのは、文章に問題があるのではないか。よい文章は、背後 の人たちの見識に支えられている。読む人よりも、背後の声を気にして いるような気がする。 ■2002/12/29 (日) 時間錯誤 今は「現在」ではない、「正午」だ。 瀬尾 育生 「時間錯誤」の話をしよう。 もしここに一人の作家がいて、次のように主張するとしたら、あなた はどう思うだろうか。──自分はこう感じるとか、こう考える、とかい うことは、時代や状況がどのように変わろうと、そのとおりそのまま書 いていいし、書かれるべきだ。そのためにこそ言説の空間はあるのだし、 時代の屈曲や権力の動向からその空間を守るためにこそ「虚構」という 装置だって用意されているのだから、と。 こういう考え方は古典的、と呼ばれるべきかもしれないし、「自分の 感じること、考えること」への確信の強さによって、濃厚なロマンティ シズムを感じさせるかもしれない。だが誰もが、すくなくともこう感じ るのではないだろうか。それは「現在」にふさわしいものではない── と。 いま私たちが「誠実に」何かを書こうとすると、それは多くの場合、 次のように書くことを意味する。──自分はこう感じ、こう考えていた。 だが外界は(時代は)こう変容してしまった。それゆえ私はいまではこ う感じ、考えるしかなくなったし、このようにしか書けなくなった(あ るいはまったく書くことがなくなった)、と。そしてしばしば、私はこ う感じる、とかこう考える、とかいうことが、それ自体としては存在し ない、などということだけが書かれたりする。そしてそのことが、時代 の変容に適応できない私たちの「うすめられたルサンチマン」の表現に なっていたりもするのである。 ── 《図書 200301‥ 岩波書店》P28-32 ──────────────────────────────── ルサンチマン [仏 ressentiment ] もともと恨みや憎しみが心の中 にこもって鬱屈した状態をいう言葉だが,ニーチェはこれを弱い者への 思いやりや自己犠牲を説く平等主義的な道徳の起源を説明するために用 いた.彼によればキリスト教道徳や,そこから生まれた近代市民社会の ヒューマニズムや人権の思想は,弱者の強者に対する恨みや復讐心を道 徳として表した奴隷の道徳なのである.この延長上にある社会主義の思 想も,このような奴隷道徳の一部にほかならないと考えられる.ニーチ ェはこれに対して強者の道徳,貴族的な誇りや勇気を讃える戦士の道徳, 君主の道徳を対置した(ニーチェ『道徳の系譜』).しかしこれは結局 ファシズムによって利用される結果にもなった. ── 思想の科学研究会《新版哲学・論理用語辞典》 ♂ 瀬尾 育生(せお・いくお)詩人 19481116 名古屋 ■2002/12/30 (月) 匿名性 与太郎は、《虚々日々・解題》の結び(20001210)に「いずれ匿名の ホームページにでも連載するかもしれない」と書いているように、この 《与太郎文庫》は、いくぶん匿名性を意識している。 その匿名性は、中学時代の同級生なら、すぐに「アイツだ!」と特定 できるが、知らない人には「この男は何者だろうか」と興味をもたれる ことが望ましい。 かくて、中年以後に知りあった人が読めば、与太郎を思いうかべると はかぎらない。近所の人や親戚の者もまたしかり、家族ならどうか。 歴史的に有名な例をあげると、晩年のレオナルド・ダ・ヴィンチは、 左右を逆に書いた“鏡文字”の手記を残しているが、これには匿名性や 秘密性はなく、安易に一瞥されることを拒否したのであろう。あるいは、 のちの研究者の気を引くための演出だったかもしれない。 高名な音楽家にとっては、後世におよんで《音楽ノート》《会話帳》 《ベートーヴェンの手紙》などが出版されることは、承知の上である。 死後“不滅の恋人”あての書簡が発見されたものの、投函された恋文の 下書きなのか、未投函のまま残されたのか、わからないという。 無名の画家が弟に宛てた書簡集《ゴッホの手紙》は、仕送りの催促が 主題であって、まさか弟の新妻が、ていねいに整理保存することなど、 当人は(弟も)予想しなかったであろう。 義妹の真意が、借用証書のかわりにファイルしたのなら、その目的は 見事に果されている。これに着目したジャーナリストが公開しなければ、 無名の“炎の人”の《自画像》ごときが、何十億もの高額で取引される ことはなかったのである。 もちろん弟の孫まで、オランダ国立ゴッホ美術館長などという“公職” にありつくことはなかったのである。 がんらい秘匿されるべき日記は、公開を前提とするホームページとは 縁がないように思われるが、実はそうではない。実体のある日記帳は、 家の中のどこに匿したとしても、いつか誰かに発見される可能性がある。 とくに不道徳な趣味嗜好ではなくとも、いますぐ余人に評価されたく ないような哲学的論考も、あり得るのである。 (2051214)
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