与太郎文庫
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1979年02月01日(木)  会社の生命は永遠です

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19790201
 
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 社員の皆さま
 
 日商岩井の皆さん。男は堂々とあるべき。会社の生命は永遠です。そ
の永遠のために、私たちは奉仕すべきです。
 私たちの勤務はわずか二十年か三十年でも、会社の生命は永遠です。
それを守るために、男として堂々とあるべきです。今回の疑惑、会社の
イメージダウン、本当に申し訳なく思います。責任とります。
 
 一月三十一日夜 島田 三敬
 
 ↑(社員の皆さま と書かれていた遺書)
 ◆
 ↓(遺書とは別にフェルトペンで便せんに書かれていた言葉)
 
 今日まで、気の張りつめでした。頑張る、頑張る、でやってきました。
家族をギセイにし、家をギセイにして、そして、でも、日本一の航空機
部を作りました。誰が追随できるでせうか。
 決して、決して、政治家の力を借りた訳ではないのです。つきあいは
ありました。でも、その力を借りるという事は、期待できますでせうか。
それはない。自分の力、それ以外に何がありますか。政治家は便乗、役
に立たない。本当の力は私達でした。誰もが納得できるものを推す事が、
私達の戦術です。
 E2C然り、他に何にがありますか。対抗機は?
 F4EJ、他に何がありますか?
 F15、他に何にがありますか。対抗機は?
 良いものは、良い。必要なものは必要なんです。政治家は便乗、でも
良いものは良いのです。それに筋つけて、インネンつけるのは、おかし
いです。私は飛行機に生命をかけて来ました。生命をかけてきたものが、
採用されて何にが悪いんでせうか。
 他に何にがあるんですか。私は確信しているのです。国防を考えない
人は、何にか言います。チョコレート兵隊でも良いと、・・・それが本
当に防衛庁の声でせうか。防衛庁は国を守るのが目的です。おかしい。
国を守る事が本当に考へられているでせうか。淋しい事です。
 何にが何んだか解りますか。唯金だ、政治家だと言ふ事で、国会は大
さわぎ、本当に日本を考えている人は誰でせうか。事なかれ主義、それ
は、国、会社、組織をだめにします。こんなんでは日本は保てないと思
います。
 
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 島田 三敬(1980/02/01)→19790201
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kuhiwo/dazai/isyo/dazai.html
 


 野口 英昭  HS証券副社長  19670317 東京 那覇 20060118 38 /怪死
 島田 三敬  日商岩井常務   1923‥‥   東京 19790201 56 /飛降自殺
“ダグラス・グラマン疑惑”遺書「会社は永遠です」エアロスペース社長
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 牧 太郎 元サンデー毎日編集長 19441010 東京 /
1989キャンペーン「オウム真理教の狂気」「宇野首相のスキャンダル」
20000707Web《二代目日本魁新聞社》創刊/オウム“二代目”

 
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 キレの良いのが珠にキズ:歴史の偽装 〜 歴史は「うそ」をつく 〜
                         牧 太郎
 
 歴史が、すべて真実ではあり得ない……ことは百も承知で、あえて言
いたい。人の死をこれほど無造作に「自殺」で片付けて良いのか。
 
 ライブドアへの強制捜査。その2日後の1月18日午後、那覇市内の
ホテルの部屋の非常ブザーが鳴った。ベッドにあおむけで横たわってい
たのは、ホリエモンの側近だった野口英昭・エイチ・エス証券副社長。
病院に運ばれたが約1時間後に死亡、死因は失血死とみられる。38歳
だった。
 
 頚(けい)部、左手首、腹……計4カ所に鋭利な刃物で刺した跡があ
った。自殺? 他殺? ただ、切腹した人間が非常ブザーを鳴らすケー
スは少ない。危害を加えられ、必死で助けを求めた、あるいは謎の第三
者が“ある意図”で……と考えるのが普通ではないか。遺書もない。
 
 それが……警察はすぐに「自殺」と断定した。世間も「気の毒に」で
片付けている。
 
 しかし、フに落ちない。
 
 「おかしい」と思ったのは僕だけではない。ネットでは「自殺報道に
関する疑問を」という呼びかけに「前夜に会った人物と宿泊先が分から
ない」「飛行機から降りた後、いかに刃物を入手したか」「なぜ偽名は
山崎四郎なのか」……と数々の疑問が投げかけられている。ネットの匿
名氏(一部、実名氏)が真偽不明の他殺説を流している。
 
 自殺か、他殺か−−かつて、メディアは独自に調べたものである。出
来の悪い事件記者の僕でも、ダグラス・グラマン疑獄事件のキーマンが
ビルから飛び降りた時(79年2月1日)、彼と最後の食事をした人、
彼が最後に電話をした相手を探し出し、彼らの証言からやっと「自殺」
と判断した記憶がある。
 
 半月たって、週刊文春が「現場に、夫人が『主人のものではない』と
断定する血の付いたサッカーシャツが残されていた」と報じた。現場に
第三者がいた? 渾身(こんしん)のスクープ?
 
 ネットが世論を形成する時代がそこまでやって来ている。しかし、ど
この馬の骨か分からない匿名氏に“歴史のデッサン”を任せていいのか、
という疑問は常について回る。
 
 既存のメディアが「権力の発表」を鵜呑(うの)みにし、ある時はネッ
トに惑わされ、ある時は「署名の誇り」を忘れると……“歴史の偽装”
に加担することになる。メディアの正念場だ。(専門編集委員)
 
 毎日新聞 2006年1月31日 12時57分-14時00分)
 
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作成日: 2006/01/31


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