【昭和53年1月号】誌名(通巻)定価(判)貢(広告)表紙……(裏表紙広告主)特集/主要記事 ■タウン誌一覧
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月刊タウン情報おかやま(10)¥100(A5縦)64(13)イラスト(山陽相互銀行)決定版お正月/初笑いルポ/写真館マップ
月刊タウン情報ひろしま( 9)¥100(A5縦)64(10)女性写真……(広島銀行)……ゲーム特集/学園紹介/写真展マップ
月刊シティ情報ふくおか(16)¥100(A5縦)80(16)イラスト(ヤマハ家具)……正月映画TVガイド/カルタ・お年玉
月刊タウン情報まつやま(34)¥200(A5横)96(38)口本画(伊橡銀行)正月大特集/いたずら大作戦/方言かるた付録
生活とレジャーの綜合情報誌
さっぽろタウン情報(30)¥150(B5横)80(12)ボスタr?(北海道銀行)スキーガイド/正月特別番組
月刊せんだいタウン情報(34)¥150(B5横)72(16)女性写真(料理のつかだ)モデルスクール・ルポ/初売り・日の甘ガイド
月刊にいがたタウン情報(27)¥100(B5横)64( 7)版画……(フジカラー)正月大特集/今年の運勢
月刊・タウシ情報・ぎふ(27)¥150(B5横)64(12)写真(レジャーグループ)清酒のできるまで/雑煮/花の婦警/
10人のクリエーターへ10の質問
【50年9月号】しもきた (9)¥100(B5縦)34(12)女性写真……(デサント)特集・Lもきた版市場学入門
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▲前頁は、写真植字を簡易印刷で刷ったもの。▲上段は写真植字を凸版
にした例で、安易に用いられることが多いが、原則的には好ましい結果
が得られない。石井明朝(P. 9参照)は平面に流れるようにデザインさ
れていて、凸版印刷のように打ちこむ印刷には適していない。▼下段の
表は活字組版では珍らしい組み方だが不成功の例。表ぐみは内容によっ
ては大胆な試みも必要である。
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レポート(孔版印刷)
【昭和53年01月04日(水)第5回例会】
── 新春昼食会と申しますかホテルニューオカヤマでの話題は、それ
ぞれのお正月の報告にはじまって、食事のマナーから、王選手の記録、
レコード大賞など、新春放談会の感がありました。
【昭和53年01月11日(水)第6回例会】
── インテリアデザイン業界の発生と現況に始まり、各分野での異色
の人物からデノミなどことしの経済展望、業種によって異なるクレーム
とその処理が論じられました。社員教育のあたらしいノウハウとして想
像学習法が注目されていること、社員とその家族向けの社内報などが話
題にのぼり、現在のPHPがかつては社内報としての性格から出発した
点から、各種のハウスオーガンの例が示されました。三大異色刊行物と
してPHPの他に、資生堂花椿と暮しの手帖があり、その発行部数から
想定される読者層が、同じように多くの読者を有する劇画雑誌や週刊誌
とどんな関係にあるかが議論されました。前頁の全国タウン誌一覧は、
この日以後に各会員の手で収集されたものです。
【昭和53年01月18日(水)第7回例会】
── 前回、暮しの手帖が話題になった矢先に、編集者・花森安治氏の
訃報でした。同誌最新号とPHPの二誌を回覧、とくに後者があきらか
なヤング路線に焦準を変更している点が印象的で、先日の成人の日での
話題に転じました。
【昭和53年01月26日(木)第8回例会】
── 都合により、今回は木曜夜7時から10時、会場もレストラン西川
・会議室に変更し、はじめてのメンバーも多数出席されました。当然の
ことながら、曜日と時刻についての希望が一致せず、たとえば一週間を
8日として一曜日ずらしていくスライド方なども、真剣に討議されまし
たが、最終的に水曜日を原則として、隔週ごとに昼2時から4時、夜6
時から9時の交互開催に落着しました。会員が増えるとともに出席率の
低下はやむを得ないわけで、その代償として会報発行が重要なウエイト
を負うことになりそうです。略称プラドの由来について質問がありまし
たが、PRとADを並べただけで特別な意味はありません。強いて解説
を加えるならば、英語辞書やその他に見られない新語で、類似の固有名
詞としてはマンボの王様 Perez Prado(1917〜) Prado美術館、音楽家
カザルスが亡命して国際音楽祭を催おすことになった小さな村で、Prad
es(ラテン名プラータ)などがあります。牧場とか公園の意味もあるそ
うで、販売促進の懇談会にも通じるようです。
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▲孔版印刷は簡便であり費用もいちばん安い。気どらずに鉄筆を力いっ
ぱいヤスリに刻み、下書きで字数を計算しておく。市販のインクよりも
油絵具が使い勝手はよい。
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【昭和53年02月01日(水)第9回例会】
印刷物のチェックポイントとして、きれい・安い・速い、の三つが挙
げられます。すべてを満たすことは困難で少なくとも一つぐらいは犠牲
にしなければ完成しないのが実状のようです。
たとえば、便利だけれども高くつく、手軽ではあるが鮮明でない、豪
華にしたいが間に合いそうもない、といったケJスが予想されます。
私たちが、ひとつの印刷物を想定した場合、これらの条件を配慮した
のちに、部数や印刷方式について、かなり速い決断を要求されることに
なります。
伝票はタイプ印刷で、社内報はゼロックスで、ダイレクトメールは四
色刷オフセットで、という具合です。
一つを犠牲にする、といってもまるきり犠牲にするわけにはいきませ
ん。心の底では、実は、三つとも成功させたいのが誰しも望むところで
す。不運にも三つとも失敗した経験の持主も少なくないはずです。
私たちの販促懇談会では、今月の例会を《印刷入門シリーズ》として
四回にわたる勉強をはじめることになりました。メンバーの中には、専
門的知識がなくても、印刷物の企画・発註をしなければならない人、多
くの失敗を重ねてなお意欲を失なわぬ人や、さらに専門家として従事す
る人たちが、それぞれの立場を超えて、販売促進への大きな手がかりと
して、熱心にならざるを得ない人たちの集団であります。
わずか一ケ月という短期間に実用的な基礎知識をマスターしたい、と
いう切望に応えて、このレポートは、それなりの工夫をこらしてありま
す。すなわち、この会報自体が各種の印刷見本帳として、あるいは簡便
なハンドブックになるよう編集されています(14頁のもくじにその一覧
表を掲げました)。
作成日: 2005/09/08