与太郎文庫
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1958年11月25日(火) |
第一回校内ポピュラーコンサート(Program) |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19581125 http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000 http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19581125 Ex libris Web Library;同志社高校チャペル(表紙:画像保存) このプログラムは、本宮先生が所蔵(経由不詳)、20011123コピー。 MEMBERS
CONDUCTOR 阿波雅敏 INSPECTOR 馬場久雄 CONCERT MASTER 杉林博子 FLUTES 3D 西村匡代 First-VIOLINS 1A 杉林博子 1G 陳 正雄 2E 井上洋子 OB 有賀誠一 OBOE 3B 馬場久雄 Second-VIOLINS 2F 松本朋子 CLARINETTES 2G 佐伯和男 1B 野村 進 2G 田村忠彦 2B 山本英雄 1G 大橋俊治 BASSOON/FRENCH-HORN 2C 新開一朗 VIOLAS 2C 藤井英男 TRUMPETTES 2C 高木宏二 2B 堀江公麿 3E 鳥井武彦 TROMBONE 2D 藤井 登 VIOLINCELLOS 3F 阿波雅敏 3C 貞方英子 PERCUSSIONS 2F 杉山忠彦 1C 中川俊寛 1A 橋田正信 1A 竹内陽一 DOUBLE-BASS 3D 笠本義嗣
MESSAGE 校長 茂 義太郎 00:00 / 01:04:57 いまゝで器楽部の諸君が組織していたブラスバンドが 昨年から発展 してシンフォネッタとなり、二年にわたり文化祭発表会に華を飾ってき たことは わたしたちの記憶に鮮やかなところであります。まことに 喜ばしいことであります。 このたび、はじめての試みとして 校内ポピュラーコンサートを開く こととなりました。必ずや新鮮で生彩に富むプログラムが展開されるこ とを信じ、その盛会と将来の発展を祈ってやみません。あえて一言を呈 します。 部長 森田 昭典 01:35 同志社高校の発足以来、先輩諸兄の並々ならぬ努力により、発展の一 路をたどって参りました。更に昨年、永年の希望であったシンフォネッタ として面目を一新したことは御承知の通りですが、その後、楽器の不足、 練習場・練習時間の問題など幾多の困難を克服して、今日こゝに器楽部 単独の演奏会を開催する運びに至りましたのは、ひとえに一般生徒諸君 の暖かい御援助御激励と、学校側の御理解によるものと感謝しています。 部員一同、連日の猛練習により、御期待にそむかぬ様、鋭意努力して おりますが、演奏の未熟な点は部員の熱意と、努力に免じて 御寛容下 さるよう、今後のご叱責、御激励をお願いします。 PROGRAM(※録音データ追記)
1.組曲“忠実なる羊飼”より 序奏とフーガ …… G.H.ヘンデル 04:22 指揮 宮本 寿之 2.独奏と管弦楽 指揮 阿波 雅敏 モテット“K.V.165”より アレルヤ ……… W.A.モーツアルト 11:08 クラリネット独奏 佐伯 和男 ホルン協奏曲 No.4より“ロマンツェ”…… W.A.モーツアルト 14:57 ホルン独奏 新開 一朗 3.独奏 ピアノ伴奏 中川 幸子 スーベニール ………………………………… F.A.ドルドラ 19:52 ヴァイオリン独奏 杉林 博子 白鳥 …………………………………………… C.サンサーンス 23:48 チェロ独奏 阿波 雅敏 4.管弦楽と独奏 指揮 宮本 寿之 交響曲 第100番より アレグレット“軍隊” F.J.ハイドン 27:54 組曲“アルルの女”No.2より メヌエット G.ビゼー 34:23 フルート独奏 有賀 誠一 ピアノ伴奏 松谷 吉蔵(林 園子?) 5.管楽合奏(映画音楽) 指揮 馬場 久雄/編曲 吉田 肇 クワイ河マーチ 《戦場に架ける橋 19571222 England》 40:24 ミッドナイト・ブルース《朝な夕なに 19580920 West Germany》 43:27 ジャイアンツ 《ジャイアンツ 19561222 America》 46:38 6.独奏 ピアノ独奏 松谷 吉蔵 夜想曲 Op.9-2 ………………………………… F.J.ショパン 50:48 7.管弦楽 指揮 阿波 雅敏 “エグモント”序曲 ………………………… L.van ベートーヴェン 55:39 / 01:04:57 8.アンコール“トムタフ・マーチ”……………… R.G.ビンディング 00:00-04:03 / 22:31 司会 難波江 久代
曲目解説 ヘンデル(1685-1759) 組曲“忠実なる羊飼”より ヘンデルは中世の代表的な王室作曲家であると同時に、オペラや教会 音楽の分野で、市民のための作品を沢山残した人です。当時はバロック 風と呼ばれる様式が盛んで、客観的な音の美しさだけでなく、一つ一つ の旋律の行方を、徹底的に追及することが作曲家の仕事であったのです。 この曲は、荘重で長い序奏のあと、第一バイオリンの旋律に続いて、 同じ旋律が違った楽器でどんどん重ねられていきます。その結果、全体 の印象はまことに複雑で、ちょうど大ぜいの人々が、共通の話題につい て議論しているかのようです。 いままでの西洋音楽が多かれ少なかれこうした性格を帯びていること は、わが国の音楽と比較する上に、きわめて重要な意義をもつと思われ ます。 モーツアルト(1756-1791) モテット“踊れ、喜べ、汝幸なる魂よ”K.V.165 より 原曲はソプラノと管弦楽のための宗教音楽です。 当時の宗教音楽に関する考え方はかなり自由で、人間にとって美しい ものは神にも喜ばれるとして、のちに退廃的であると非難されたものも あったほどでした。 実はこの曲も、彼のオペラや協奏曲と同じような手法で書かれている ため、いまでは、ソプラノ独唱曲として、演奏会でもしばしばとり上げ られます。 今回は、特に有名な終楽章を、クラリネットの独奏に編曲してみまし た。喜々とした旋律の明るさはまことに快よく、モツアルト十七才の時 の作曲であります。 モーツアルト(1756-1791) “ホルン協奏曲 No.4”K.V495 より 管弦楽の中で最も重要な楽器であるホルンは、その奏法が難かしいた めに独奏には不適当だと考えられていました。モーツアルトが、友人の ために作曲した四つのホルン協奏曲はそうした悪条件をみごとにくつが えしたものとして注目すべき作品です。 今日、演奏する“ロマンツェ”は、第四番の第二楽章で、ゆるやかな 二つの主題が交互にあらわれて展開され、独奏ホルンの深いためいきと 共に、終わります。 ドルドラ(-) 作曲“スーベニール(思い出)” 原曲はピアノ曲ですが、バイオリン独奏に編曲されてからは、この方 が親しまれています。 音楽としては、やや通俗的なきらいはありますが、リサイタルの小品 として、あるいはアンコールとして、欠くことのできない名曲です。終 始、自由なテンポで、ピアノとバイオリンが、なつかしい思い出を語り あうのです。 サンサーンス(1835-1921) “白鳥” 18〜19世紀のロマン派音楽は、形式を脱することにはじまって、 ワグナーでその限界をきわめたともいえるのですが、その反省期に活躍 したサンサーンスは、透明な形式美と、音の響きの美しさをとりもどす ことに専念しました。 この曲の入っている組曲“動物の謝肉祭”は、友人の故郷で開かれた 小音楽会のために作曲された、いわば音の漫画にすぎないのですが、こ の曲に関する限り、古典音楽のもっていた、あらゆる美しい形式を縮小 して、磨きをかけてあるので、高く評価されています。 ハイドン(1732-1809) 交響曲 No.100“軍隊”より ハイドンは18世紀の典型的な宮廷作曲家です。 演奏中に眠っている人をおどろかす曲を作ったり、楽団員におもちゃ をもたせて交響曲を作曲したり、数々のエピソードはいずれも彼の温和 で身だしなみのよい性格を語るものです。与えられた地位に対する従順 さのかげには、何かしら新しいものに対する憧れがみられるのが、彼の 音楽の特色です。こうした傾向は、生涯を通じてみられ、交響曲形式の 完成に集中されていきます。 “軍隊”の名は、他の場合と同様、一種のニックネームで、この楽章 の後半、トランペットの信号が入るところからこう呼ばれています。 ビゼー(1838-1875) 組曲“アルルの女”No.2より メヌエット ドーデの戯曲によせて作曲された“アルルの女”の音楽は、今日、二 つの組曲にまとめられ、親しまれています。 第二番は、ビゼーの死後、友人のギローが編んだもので、むしろこの 方が整っているといわれます。 フルートとハープの二重奏で始まるこの小品は、実は“アルルの女” と全く関係のない別の作品から転用されたのですが、今では戯曲の間奏 曲として、用いられております。 映画音楽選“戦場に架ける橋/朝な夕なに/ジャイアンツ” かつての劇音楽ほどの地位はないにしても、最も新しい芸術である映 画のための音楽は、私たちの心を強く捕えます。今日は、近年話題にな った主題曲を三曲選んで、自由に演奏してみました。 ショパン(1810-1849) “夜想曲 Op.9-2” ショパンの19曲ある夜想曲の一つ。彼の音楽は、ときには女性的な 感覚であり、ときには激情的な怒りであります。彼の音楽については、 せんさいであるとか、抒情的なとかの表現がふさわしいのですが、それ は、祖国ポーランドの弾圧にゆれ動く、やさしい心の悩みでありました。 ベートーヴェン(1770-1827) “エグモント”序曲 Op.84 ゲーテの初期の悲劇「エグモント」が初演されるにあたって、当時、 最盛期にあったベートーヴェンが、その音楽の作曲を引受けました。 ベートーヴェンは、それまでの古典派音楽を、ロマン派音楽に導いた 点で、きわめて重要な作曲家ですが、この曲は、彼のロマン派的傾向が、 円熟しはじめた頃の作品で、独特の形式とロマンチックな素材が力のこ もった感銘を与えます。 この曲は、この種の序曲では最も有名なもので、劇の筋を標題的にあ らわす次の三つの部分より成っています。 第一部(序奏) スペインの圧制に苦しむ祖国オランダの姿に、エグ モント伯爵は耐えられぬ思いで悩みます。 第二部(中間部) 悲壮な決意のもとに起ち上ったエグモントの闘い が展開されます。やがて、力尽きて捕えられた彼は、自らの犠牲が必ず 祖国を勝利にみちびくことを信じて、自由の女神の祝福のうちに断頭台 上に果てるのです。 第三部(終結部) 人民の勝利を高らかにうたいあげるこの終曲は、 劇の最後にも再び演奏されます。 解説 阿波雅敏 ──────────────────────────────── (補遺) Drdla,Frantisek Alois 18691128 Czecho 19440903 76 /〜《Souvenir》 Binding, Rudolf Georg 18670813 Schweiz Bayern 19380804 70 / (20060109) ── ビンディング《トムタフ行進曲 Tom Tough March 19‥‥‥ Duitch》 Binding, Rudolf Georg 18670813 Schweiz Bayern 19380804 70 / ── ビンディング/高橋 健二・訳《犠牲 19410605-0610 河出書房》 http://q.hatena.ne.jp/1095585437 ビンディング父子 http://q.hatena.ne.jp/1095585437#c14207 ── Rudolf Georg Binding (August 13, 1867 – August 4, 1938) was a German writer. He was born in Basel, Switzerland and died in Starnberg. http://en.wikipedia.org/wiki/Rudolf_G._Binding TOM TOUGH 1983‥‥ Australia http://www.marinetraffic.com/ais/jp/shipdetails.aspx?MMSI=503033000 (20110520-0530)
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