与太郎文庫
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1953年09月15日(火) |
かりがねの妾 〜 鴎外の理 〜 |
Ex libris Web Library;歌川 広重《月に雁 19481101 切手週間》 ♪ 秋風に 初雁が音ぞ聞こゆなる 誰が玉梓かけて来つらむ(紀 友則) (古今和歌集207) http://d.hatena.ne.jp/adlib/19530915 http://www.hatena.ne.jp/adlib/activities http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000 http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19530915 ── 森 鴎外《雁 191109‥-191305‥ スバル》 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19530215 ── 豊田 四郎・監督《雁 19530915 大映》東野 英治郎・高峰 秀子・芥川 比呂志 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/B000JBCMMO ── 《現代文豪名作全集 6 森 鴎外 集 195305‥ 河出書房》野田 宇太郎・編
児玉 □□ せきの父 181,‥‥ ‥‥ 19‥‥‥ ? /飴細工屋“善吉” ♀児玉 なみ せきの母 1820‥‥ 江戸 19‥‥‥ ? / ♀児玉 せき 鴎外の妾 1848‥‥ 江戸 19‥‥‥ ? /観潮楼の近くに囲った隠し妻“お玉” □□ 元助 高利貸 182,‥‥ ‥‥ 19‥‥‥ ? /大学寄宿舎の小使“末造”元助→癌→雁→かりがね←金貸し 岡田 □□ 学友 186,‥‥ ‥‥ 19‥‥‥ ? /医学生 石原 □□ 学友 186,‥‥ ‥‥ 19‥‥‥ ? /医学生 森 林太郎“僕” 18620217 石見 19220709 61 /医学生/文久 2.0119 ♀森 登志子(登美子) 18‥‥‥ 東京 1899‥‥ ? /鴎外の先妻/旧姓=赤松 則良(海軍中将)の長女/結核死 ↑18890224 結婚 18900913 離婚 ↓19020104(21)鴎外(40)と再婚 ♀森 志け (茂子) 1880‥‥ 東京 1936‥‥ 56 /鴎外の後妻/旧姓=荒木 博臣(大審院判事)の長女〜《波瀾》
…… 18880908 帰国 18880912-1017 エリーゼ滞日 18890224 結婚。 http://d.hatena.ne.jp/adlib/19530804 エリーゼの情熱 〜 或る独逸日記伝 〜 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4104100021 ── 森 まゆみ《鴎外の坂 199710‥ 新潮社》 ※ 明治13年(1880)の本郷周辺(湯島・上野不忍池・無縁坂) http://homepage3.nifty.com/kzyk/kakeizu.html 森家系圖 …… 森鴎外の小説「雁」についてはみなさまご存知だと思います。 小金を貯めた高利貸末造が無縁坂に囲った妾お玉が、毎日散歩に通る医 学生岡田に片思いを寄せて、今日こそ話しかけようとしたその日に、岡 田は不忍池でうち落とした雁を外套に隠して友達と一緒に歩いてくるの で、声をかけることができなかったという可憐な話です。森まゆみの 「鴎外の坂」という本によると、お玉のモデルは、鴎外が前妻登志子 と離婚したあと、後妻しげと結婚するまで観潮楼の近くに囲った隠し妻 「児玉せき」です。万事控えめで、決して表には出ようとしなかったこ の児玉せきに対する愛情溢れた記述がこの本には載っています。一方、 お玉の旦那末造のモデルは、下谷にあった大学南校(東大医学部の前身) の寄宿舎の岡田元助という小使いで、使い走りをしながら貯めた金で学 生相手に高利貸しを始めた。ところが借りだして利息の返済が滞ると借 金がどんどん増えるから、学生たちに病気の「癌(ガン)」というあだ 名がつけられた(入沢達吉)。卒業した債務者に対しては旅費向こう持 ちで手代を日本中に催促に回らせたそうです。小説の題名はガン、末造 のあだ名もガン。雁には「かりがね」という読み方もありますが、こう 読めば『借金(かりがね)』高利貸しにも通ずるというガンの話でした。 www.matsumoto-rc.jp/ka2005-06/2446.pdf ── 宮地 良彦《会長挨拶 20051110 松本ロータリークラブ会報》 …… 森林太郎は児玉せき(32)なる女を十八、九の頃より妾として 非常に寵愛し、かつて児まで挙けたる細君を離別してせきを本妻に直さ んとせしも母の故意によりて果たす能わず。母も亦鴎外が深くせきを愛 するの情を酌み取り、末永く外妾とすべき旨をいい渡し、家内の風波を 避けんためせきをばその母なみ(60)と倶に直ぐ近所なる千駄木林町 十一番地に別居せしめ、爾来は母の手当を送りつつありとぞ。 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4390114271 ── 黒岩 涙香《弊風一斑 蓄妾の実例 199206‥ 現代教養文庫 200403‥ 文元社》 http://y-kyorochann.at.webry.info/200808/article_9.html (20121106)
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