とゆーわけで姑息にも日付を遡って、健たん座長☆の演技モノ『Beautiful Sunday』のはなしを書こうかと思います。 なお、思いきしネタバレになりますのでご注意を。
いやはや、本当に毎週楽しかったですー!! たったの4話でありましたが、4話でも充分満足のいく物語でありました。丁度良い長さでしたね。あれは、2時間スペシャルでも長すぎるだろうし、普通の連ドラでは全く別物の話しになりそうだし。うん、まさしく「演技モノ」用のドラマだったのですな。 舞台用に書かれたものをTVドラマでやるには、ややムリがあるのでは…と思ってしまうような作品もちらほらあった気がしますが、今回は上手くいったんじゃないかなあ。欲目なしに、本当に良かったですよ!
第一話からすでに大興奮だったのはこちらの日記でもバレバレですが^^;、実は、最初のうちは私、ちひろが好きになれなくて困ってました……。 ああゆうどかどかどかッ!というタイプが好きではないのですー。以前住んでいたってだけで(いくら酔っていたとはいえ)ベッドに潜り込んで寝てたりするか〜他人の部屋で?!いくらなんでもご都合主義過ぎやしないか、とか思いながら見てました。いや、「何か」がなければ物語りは始まらないし動かないものとは思いますが……。 しっかし、ヒロが登場してからというもの、ちひろのおかげでヒロのカワイさが更に浮き上がる形になってしまい(笑、ああもうーなんだよこの子はー(デレデレ)ってな感じで、結構ちひろそっちのけだったような……ごごごめんね★ それにしても、初めからずっと別れを意識していたらしいヒロが、やたらと明彦にちひろのことをアピールしてみせるのが切なかった。 ちひろと気があったというのは付け足しで(ごめんなさいね^^;)、どうせだったら今すぐ自分からちひろに乗り換えてほしいと密かに企んだのだろう、とか。お見合いの練習なんてさせちゃったりね。 珍しがるちひろに自分の話をここぞとばかりするヒロは、なんだかちひろ越しに「でも明彦は違うだろう?」と問いかけてるみたいな感じだった。違うだろう?じゃなくて、違っててほしい、かな。 だって自分の荷物を背負わせたくなかったからね。 優しくされんのって、嬉しいけど、苦しい。「その先」を知っているからだと思うけど、ヒロには「それとはまた違う、その先」が考えられなかったんだろうなあ。 「拾った猫をまた捨てるのは良心が傷むよね」って、悲しそうに笑う。ありがちなシーンだと思ったけれど、彼の演技には脱帽した。本当に、たったこれだけの短い間だったけど、彼はヒロになりきっていたと思う。 HIV感染者という悲劇が用意されていたけれど、多分、そうでなくともヒロは明彦から離れなくちゃって考えたんじゃないかと思う。それは明彦が本当にヒロを好きで大切に思ってくれていたからなんだけど……ち、違うかな。ヒロの病気も、明彦の優しさの理由なんだろうか。だとしたら、それはやっぱり、ちょっと悲しい。 いやいやいや、そうではなかったと信じたいところです。一体3年間、おれの何処を見ていたんだ、って、明彦は言ったじゃないですか。愛とは信じることですよ、野阿さん(笑。 でも明彦もああやってヒロに言いながら、自分の気持ちを模索していたんだろうな。甘やかしてる、なんて気はなくて、でもどうしたらいいんだろうって、本当はどうしたいんだろうって、ずっと考えていたんだろうね。 愛しい大人でありました、明彦さんは。いやー、彼が一番当たり役だったような気がする。さすがでした。すごいよツルミさん……。 父親がゲイだったというのは、やや蛇足のような気がしました。そんな最後の最後でまた問題を提示してくれて……と私はちょっとガクゼンとしてしまったのですが、ど、どうですか?? それは、ゲイだった父親を理解してやることができなかったのに今こうして自分もヒロを好きだというのはどうかしている、てゆかやっぱり自分もゲイの素質がしっかり備わっているんだってことをうっすら言いたかったの??とか、ちょっと悩んでしまったですよ。ううーん。考えすぎですか? 「ヒロくんて、いい子ね」って、でも、お母さんはそうしたらかなり複雑な心境じゃないですか。この辺が、やや消化不良になってしまった気がする。
そういえば、どなたかが、この話しを見ていてダンナ主演の某映画の原作の作家さん(くどい・笑)作品の『きらきらひかる』を思い出しました、とどちらかで書いているのを見ましたが、私はそちらよりも、やまじえびねの漫画を思い出しました。ええと確か『スウィートラヴィンベイビー』だったかと。 あれは女の子同志の恋愛のお話で、主人公の親が実はビアン&ゲイの偽装(って言葉は悪いですが)結婚であったと知る話でございました。……た、確か(うろ覚えですみません。 それを思い出してしまったせいもあって、すごく、明彦のお母さんも切なく見えたのでした。ああ、お母さんの話ももちょっと知りたかった。ヒロと対面するところも、すごく、見たかった。うん。 お母さんの気持ちとは別だけど、お母さん役だった女優さんが、「ハッピーエンドで嬉しかった」と言ったのがとても好印象でした。
話があっちこっちいって申し訳ない。 私がちひろを好きになれない理由はもうひとつあった。教授との不倫です。 お怒りを買うかもしれませんが、私は、不倫をしている人は人前で泣き言を言っちゃならんと思っているのです。……不倫だろうが恋愛は恋愛、と仰るかもしれませんが。まあ、そういう話はまたいずれ別の機会に。 ちひろの、教授との上手くいかない恋愛の問題を、ヒロと明彦のことに被せようとするのは(いえ、そういう意図はなかったかもしれませんが)ちょっとお門違いではないかと思ったりしたのです。ええ、心の狭い人間とお思い下さい。 そんな私とは対称的に、「悩みに小さいも大きいもない」と言った明彦は、やはり愛しい大人でした。良かった、アナタなら安心ですよヒロも。
ともかく、どんな物語も、ハッピーエンドには敵わないのです。ああそうとも!私はハッピーエンドが好きさ!単純だもの! 「星が降っても別れない」なんて、最後の最後まで可愛いあんちくしょうでした☆☆☆ ってね!そんな台詞が出た日にゃアナタ!やっぱり叫ばずにいられないでしょう!
どうして、どーしてッ!明彦の役はだーりんじゃなかったのーっっっ!!!!!! …………だからね、設定的にムリがあるからね、………。(設定云々、の前に、事務所としてムリがありますからね、野阿さん) あああ。こっからは妄想です。 毎回毎回、度肝を抜かすヒロの台詞の数々に、最終回まで心臓が持つだろうかとびくびくしておりましたがな。いやほんと、ゲイ役と聞いたときに、まさかここまでとは思いもよりませんでしたヨ。甘かった、私。 ほほほほんとうにゲイだったんだね!あ、役のことね!健たんじゃなくてね!!(^_^;)正真正銘の!筋金入りの!! ででででも、あの、3話目の明彦とヒロのいちゃいちゃvっぷりにはぎゃーっ!!でしたよ!ね!! あれってやっぱりちゃんと「ラブシーン」と銘打ったものだったんですね〜。んぎゃー。 そんなにべたべたしなくても充分、みたいなことを、お芝居作りながら健たんが言ってるのを総集編で見て、余計あわわって思いました。ほほほ本当に充分、てゆか立派にコイビトさんに見えた辺り怖ろしかったよ健たん……。 どうしよう、このままお付き合いしてしまったら、とかありえない心配までする始末でした。ありえない〜ありえない〜。落ち着こう俺! 最終回で押し倒されるシーンもかなり動揺しましたが、ちひろが見ている手前でアンタ、と無理矢理自分に言い聞かせるよーにして見てたので(笑。はは、ははは。 でもほんと、配役が絶妙でしたね。ヒロの役に健たんを!と思った貴方は本当に偉い!素晴らしい!ありがとうありがとうありがとう!! あれは他のジャニさんではやはりあそこまで雰囲気出せなかったんじゃないかな。健たん以外に思いつかない。それほどハマリ役でした。 なんというか、上手さでいったらもっと上手い人はたくさんいるんだろうけど、あの役のあの切なさを体現できるのは、やはり彼以外にいない。 あの、最終話で明彦に向かって暴言を吐き、すっかり自棄になってしまって床に座り込んで悲しそうに笑うシーンなんて、こんな演技がどうしてできるのだと半ば感心してみてしまいました。 演出の上手さもあるでしょうが、健たんの役作りも大したもんです。ええ、自慢の子ですとも!私は彼の演技が好きなのです。 舞台でやらないかなあ。ってすごい思った。生で見たい。見たら死にそうです今度こそ。
あれこれ語りました。語りつくせてない気がしますが……とりあえずここまで。 早くDVDにしてもらって、買って見たらまたぎゃー!!って書き連ねるかも知れません(笑。
あー楽しかった!!!!
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